安倍総理が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」

この国の裏も表も知り尽くす男
週刊現代 プロフィール

昔はヘリコプターも乗ってたからなあ。'07年の参議院選挙ではヘリで飛び回ったんだ。朝、ヘリで東京を出発してまずは三重県の津へ行く。

ここで応援演説したら次は徳島、そして高知。さらに高松、岡山、大津市へとまわり、埼玉まで戻って群馬に帰った。

一日でね。角さん(田中角栄)もヘリで選挙応援に飛んでたけど、おカネを払って、運送会社から借りてたんだ。俺は自分で持っていたし、俺が乗っていたフランス製のヘリのほうがずっといいヘリだった。

ヘリでよくゴルフ場にも行ったよ。朝、滋賀県のゴルフ場に行って夕方に帰ってくるなんてこともやってた。

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一度、軽井沢のゴルフ場に角さん、中川さん(中川一郎)、石井一と行ったことがある。

中川さんが角さんに'82年の総裁選出馬の同意を得ようとしたところ、「池の鯉は跳ねても良いが、砂利の上に落ちるとスルメになるぞ」と脅して反対したのは有名な話。実はその発言はこのときに出たんだ。聞いていたのは石井と俺だけ。

その帰り、角さんが中川さんに「ヘリで送っていくよ」と誘ってた。中川さんは「私はヘリは怖いんで結構です」と断っていた。

後から考えると、中川さんは電車で帰ってその足で福田赳夫邸に出馬の報告をしに行ったんだね。その後、中川さんは総裁選で大敗して自殺してしまったけれど。

表も裏もいろいろ見てきた。人の一生なんてものは重い荷物を持って山道をのぼるがごとく、なんですよ。

「週刊現代」2018年2月17日・24日合併号より