「夜中にゴミ出す」「ホテルの備品持ち帰る」は実は立派な犯罪だった

「知らなかった」では済まされません
週刊現代 プロフィール

出頭したら損をする

■家族に届いた手紙を無断で開封する

たとえ家族でも封書を勝手に開封して中を見れば「信書開封罪」(刑法133条)に問われかねない。

「離婚調停が進んでいて、暫定的にやむをえず同居しているようなケースだと処罰される可能性があります。相手が依頼している弁護士から来た手紙を勝手に読むのが、典型的な例です」(前出・荘司氏)

 

■行列に割り込むと捕まる。「すいません」と恐縮しながらならOK?

飲食店やチケット販売、電車やバスの行列などに、乱暴な言葉を吐いて強引に割り込むのは、軽犯罪法1条13号「公共の場所において多数の人に対して著しく粗野な言動で迷惑をかける行為」に当たるという。

「強引に行列に割り込み、順番を抜かすのは、れっきとした犯罪です。注意したために逆ギレされて、傷害事件に発展することもよくある。基本的に公共の場で声を荒らげ、乱暴な振る舞いをすると逮捕されます」(前出・荘司氏)

では、どうしてもトイレが我慢できず「すいません、すいません」と恐縮しながら、列の先頭に入れてもらうのはどうか。

「列に並んでいる全員が許可すれば問題はありません。ただし、一人でも納得しない人がいて、その人が通報した場合は、軽犯罪法違反になる可能性はある」(荘司氏)

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■緑服の駐車監視員に、放置駐車違反のステッカーを貼られ、後日「放置違反金」(1万5000円)の納付書が送られてきたが、払わず放っておいた

「『放置違反金』を払わないと最悪の場合、車や給料を差し押さえられる可能性もある」(交通ジャーナリストの今井亮一氏)

ただし、納得いかないからと警察に文句を言おうと出頭すると、思わぬ損をするという。

「放置違反金はナンバーから判明した車両の持ち主に直接送られるので、警察は誰が違反したのか知りません。

それを知らずに警察に行くと、罰金プラス違反キップまで切られてしまうのです。余計なことをしたばかりに違反点数まで加算されるのです」(今井氏)

そうとは知らずに出頭して違反キップを切られる人は約2割もいる('15年のデータ)。警察には行かず、素直に違反金を振り込むのがいちばん賢い。

軽犯罪といえども犯罪は犯罪。「知らなかった」では済まされないし、前科持ちになることもある。日常生活の思わぬところにこそ「落とし穴」は潜んでいる。

「週刊現代」2018年2月17日・24日合併号より