「夜中にゴミ出す」「ホテルの備品持ち帰る」は実は立派な犯罪だった

「知らなかった」では済まされません
週刊現代 プロフィール

偽名を作って宿泊は?

■自動販売機でジュースを買ったら1本多く出てきたので、持ち帰った

窃盗もしくは占有離脱物横領になる。もし業者に被害届を出されれば、罪に問われる可能性があるという。

「2本出てきたら、軽い気持ちでもらってしまうかもしれませんが、自動販売機の管理者は誤って出てきた2本目の飲み物を『もらっていい』とは認めてはいません。それを無断で持ち去ることは管理者の意思に反するので、厳密に言えば罪になります」(前出・谷原氏)

では、実際に誤作動で2本出てきたときはどうすればいいのか。

「放置するか、面倒臭いですが、業者に連絡する、遺失物として警察に届け出るのが正しい対処法になります。取り出し口に放置されていた商品を持って帰るのもやめましょう」(谷原氏)

ちなみにゴルフ場で「ロストボール」を持って帰るのも厳密にはアウトだ。ボールの所有権はゴルフ場にあるので窃盗あるいは遺失物横領罪になる可能性がある。

過去には15年もの間、ゴルフ場の池に潜りロストボールを盗んでは、ショップに卸していた男が岐阜県警に逮捕された例もある。逮捕されたとき、男は1376個のボールを池から拾い上げ、台車で車に運び入れるところだった。

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■駅や飲食店のコンセントを使用し、無断で携帯の充電をする

ついうっかりやってしまう人もいるが、これは「電気窃盗」と呼ばれる立派な犯罪だ。

実際、アパートの廊下にある共用コンセントを勝手に使い、自宅でテレビを見ていた男に、大阪地裁は懲役1年、執行猶予3年の判決を下している。

また、女子高生が、メール操作中に携帯電話の電源が切れたため、駅ビル通路のコンセントで携帯電話を無断で30分充電し、検挙された事例もある(被害額は3銭)。

「法律上、電気は財物として扱われるので、勝手に使うと窃盗になります。『短時間だから大丈夫だろう』というのは通用しません」(前出・谷原氏)

 

■ホテルの備品を持ち帰るのはどこまでOK?

ホテルや旅館の洗面所に用意されている石けん、歯ブラシ、かみそりなどのアメニティグッズは問題ないが、バスタオルを持ち帰るのは犯罪になる。

「ホテルの室内にあるものはすべて料金に含まれていると勘違いしている人がいますがそれは間違いです。

シャンプーやボディソープもミニサイズの使い切りのものは持ち帰っても大丈夫ですが、大型ボトルで中身を補充して継続的に使っているものを持ち帰れば窃盗になる。

スリッパは紙製の使い捨てなら問題ないが、繰りかえし使うことが前提のものはダメです。

備品の窃盗や部屋の器物損壊に備えて、ホテルや旅館では宿泊時に住所氏名を書かせますが、ここで偽名や虚偽の住所を書くと『旅館業法違反』になります。かつてオウム真理教信者が、これで別件逮捕されました」(前出・荘司氏)

不倫旅行の際、偽名を書くのは要注意ということだ。