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30代独身、スペック高めOLが「結婚したいけど婚活しない理由」

A子とB美の複雑な感情【21】

元日本経済新聞記者にして元AV女優の作家・鈴木涼美さんが、現代社会を生きる女性たちのありとあらゆる対立構造を、「Aサイド」「Bサイド」の前後編で浮き彫りにしていく本連載。今回は、第10試合「独身」対決のAサイド。

今回のヒロインは、30代独身、でもスペック高めで彼氏もいるOL。結婚したいけど婚活する気にもなれない理由は?

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シャンパンの泡のような恋愛を繰り返すうちに

恋愛体質だとかラブアディクトだとかいう性質は、どうやら一生治らないビョーキのようなものらしい。私の高校時代の友人で自らを恋愛中毒だと言っていた女の子は、愛している人と大恋愛の末に結婚し、玉のように可愛い子供を2人授かってなお、年に2回くらいは恋に落ちないと死んでしまうらしく、ちょいちょい合コンを開いてくれ、と連絡をよこす。

キャバクラなども含めて既婚者の男が散々女の子を口説く現場を見てきた私としては、たとえ既婚であっても恋愛中毒の女の子の恋に加担したところでそれほど罪悪感はないが、旦那が知り合いだったりするとちょっといたたまれない。あんなに、好き好き愛してる、なんて言って結婚しても、今となっては「旦那のことは好きだけど、キュンキュンはしないの」なんて言ってるわけだし。

 

ただ、そんな恋愛体質な女の子であっても、一応結婚しているということは、恋愛のキュンキュンよりも大切なパートナーシップについて何か思うことはあったのだろうし、使い捨てのキュンキュンメンズたちより何かしらの情を旦那様については感じているのだろう、とは思う。そう考えると、そんな男性と巡り会えたなんて素晴らしいことのような気もする。

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もちろん、そうやってキュンキュン体質を維持しつつ別のベクトルでも人生を切り開けるような人ばかりではない。むしろ、愚直にその体質を受け入れている場合、燃え尽きるであろう恋愛感情のままに結婚する、なんていうことは年々しにくくなる。

20代前半のうちならまだしも、30代にもなれば、自分のキュンキュンが2〜3年もすれば燃え尽きてしまうことをすでにこれでもかというほど学びすぎており、どうせ3年後には消えてしまうような心の盛り上がりを頼りに一生の伴侶など決めてしまっていいのか、と尻込みするのはある意味当然だ。

なんというか、付き合うと5年くらいはもつ、というような人の方が偉いわけでもないし、恋愛感情なんて自分の努力で維持できるものではないから、冷めてしまうのはしょうがない。ただ、シャンパンの泡のような楽しい恋愛を繰り返しているうちに、年老いてしまう、というのは人間の大変残酷な真実ではある。

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