時事ネタ読み比べ芸人が「文春砲」という言葉を嫌う理由

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プチ 鹿島 プロフィール

ニュース番組で芸能ゴシップを扱うのは如何なもの

『週刊文春』、『週刊新潮』などここ数年の雑誌の強さが目立つ。発売日の木曜を境に世の中の空気を一変させてきたこともしばしば。この現象について印象的だったコラムが2年前の1月にあった。

『日刊スポーツ』の「政権は雑誌を侮ったかな」というコラム(2016年1月26日・「政界地獄耳」)だ。

この頃は、文春が報じた甘利大臣(当時)のスキャンダルの真っ最中。コラムには"自民党ベテラン議員"の次のような言葉が載っていた。

《テレビは官邸の圧力に屈してキャスターやコメンテーターを入れ替えて白旗を掲げた。新聞も編集幹部らが相変わらず首相との懇談にはせ参じて忠誠を尽くすことや、軽減税率導入などで厳しい原稿が書けない。雑誌がその間をぬって政権を揺るがす。少し政権は雑誌メディアを侮ったかな。》

これを読むとちょっと、いや、かなり頼もしくならないだろうか。

新聞がへっぴり腰だというなら、我々には週刊誌があるのだ。下世話なパワーも含めた週刊誌が。

たまに、お下品な芸能人の下半身ネタに食いついてしまって顰蹙を買うが、この猟犬たちは決してあちら側の番犬にはならないから自由に野放しにしておいたほうが絶対によいのである。

文春や週刊誌にゴシップを報じるなと言っても無理だ。猟犬に狩りをやめろと言ってもやるだろう。

もしメディアが問われるというなら有名人のゴシップを朝夕のニュース番組で流すシステムのほうである。ワイドショーはそういう番組だからいいとして、ニュース番組が有名人の私生活を天下の一大事のように報じるあの朝夕は奇異に映る。

私はニュース番組ではニュースを見たい。そしてゴシップを味わいたいときはニュース番組ではなく「ちゃんと」週刊誌やタブロイド紙を読む。なのでニュース番組での芸能ゴシップ報道がジャンルとしていちばん中途半端に感じて仕方ない。

4月からは各放送局で新しいニュース番組も始まると思う。ここで「ウチはもう芸能ゴシップは扱いません」と宣言する番組があらわれてもよいのではないか? 視聴者からは結構な歓迎の声が上がるはずだ。それこそSNSの支持も。

そんな戦略の番組があるなら、一方で登坂淳一&秋元優里による「R指定ニュース」番組もあっていい。

ゴシップ好きとしては、どうしてもそんな「多様性」に期待してしまうのである。

なぜか新聞がどんどん好きになる!人気時事芸人による痛快&ディープな読み方、味わい方。