受験で子どもの力を100%発揮させる「21のポイント」

服装・食べ物・そして声かけetc…
漆 紫穂子 プロフィール

□ 併願パターンに合わせて合格後の手続きまでを事前に一覧に。学校は期限には厳密。気が抜けてうっかりしないように

□ 受験番号は他人に言わない。受験校の同じ親しい友人との行動もどこまで一緒にするか事前に考えておく(合否が別れたときが辛いので)

□ 第二志望以降は数字をつけず、どこが好きかを話題にしておく。公立の悪口も言わない

□ 不合格になった学校の悪口を言わない(あきらめたころ繰り上げがくる学校もありますし、手に入らなかったものを否定する概念が入ると、責任感や向上心がなくなります)

□ 合格した学校に「あなたを認めてくれた」という言葉を使わない(選んで受けてくれた受験生を認めていない学校はありません。合否は本人のとった点数の結果です。逆の場合に否定された気持ちになってしまいます)

□ 万が一の場合を考え、親類縁者、人手を確保しておく。手の抜けるところは抜けるよう、自分でなくてもできること、他の人に手伝ってもらえることがあれば頼んでおく(雪の予報も出ているので今からでも。一段落してからでも大人同士のフォローはできます)

□ 何かあっても親は慌てた顔をしないで。お子さんが落ち着いて受験できることを最優先に

□ 自分自身の精神状態を安定させるため、入試期間中の息抜きの時間や場所(お茶の時間、好きなスイーツ、部屋に飾る花、待っている間に読む楽しい本、愚痴を言える人等々)も確保しておく(お母さんが泣いて子どもが慰める場面を何度も見ました)

□ 下の子のケアを疎かにしない(「お姉ちゃんは受験だから仕方ない」が通用しない年齢もあります)

□ 未来を犠牲にしない(受験はとても大変で大きな出来事ですが、お子さんの長い人生から見たら一時のことです。未来を見たとき受験より大切な価値観は見失わないように)

□ 複数の学校に受かって迷ったら、他人の評価や動く数字でなく価値観を優先して。最後は子ども自身に決めさせる(入学後、思い通りにならないことは必ずあります。そのとき、乗り越えられる子は自分で選んできた子です)

受験期間中、お父さん、お母さんの一番の仕事は、「笑顔でいること」です。

30年、この世界にいて、しみじみ思うことは、3つです。

「受験のその後の人生は長い」

「入学することになった学校がその子にとって一番いい学校」

「結果がどうあれ、受験勉強の過程で得た財産は消えない」

試験が終わったら、どうか笑顔で、これまで頑張ったお子さんとご自分自身をねぎらってあげてください。

受験生の皆さんが、これまで努力した実力を発揮できるよう祈っています。

*私は国語が専門なのですが、試験問題を作成したり、他校の問題を解いたり、受験生を指導したりしたときの経験をまとめて、「国語であと5点」というシリーズをブログにアップしたことがあります。過去問を最終点検する際、お役に立つかもしれません。

オリジナルの「校長日記」はこちら→http://diary.shinagawajoshigakuin.jp/Principal/?m=20180131

 

受験は中学も高校も大学も、子どもにとっても親にとっても不安と戦いながらの挑戦になる。入試に挑む全ての子どもたちとその家族とが笑顔になれることを、願ってやまない。

漆紫穂子(うるし・しほこ) 1925年創立の中高一貫校・品川女子学院の6代目校長。2017年、理事長・校長に就任。早稲田大学国語国文学科専攻科修了。同校で提唱しているのが「28プロジェクト」。28歳をゴールにして目標から逆算することで、自らのモチベーションを高め潜在的な能力を引き出し、自立する人になる。このライフデザイン教育が各界から注目されている。実際に経営危機だった同校の改革を7年でやり遂げ、偏差値を20ポイント以上アップ、入学希望者を60倍に跳ね上げた。その経験を踏まえて次世代にシェアしようという気持ちを込めて書いたというのが、『働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと』だ。ちなみに今回のチェックリストは『伸びる子の育て方』の巻末に掲載されている。