新橋カップルがラブホテルではなく「レンタルルーム」にしけ込む理由

イケナイ人妻の告白
本橋 信宏 プロフィール

主人に悪いと思ったことはない

部下が肩を抱いてきた。さりげなく抵抗したものの、若い男の力ではなすすべもなく固いソファに押し倒されて唇をふさがれた。人妻の体から力が抜ける。

レンタルルームでのハプニングが女の欲情に火をつけた。

「最初のうちは抵抗してたんですけど、どこからか変な声が漏れ聞こえてくるんですよ」

レンタルルームの薄い壁を通りぬけて、隣室の女の淫らな声が漏れてきた。

「お隣の声聞いているうちに、なんだかおかしくなってきて……」

自分も声を漏らせば隣に聞こえてしまう。嗚咽を押し殺していたが、夫の部下との真昼の情事は人妻の理性を麻痺させ、悩ましい声を室内に充満させた。

「ホテルという場ではなかったので、よけい刺激されたのかもしれませんね。最初は罪悪感ありましたよ。結婚したら夫以外の男性と浮気するなんてみじんも考えたことなかったし、円満な家庭を築いて普通に暮らすものばかりと思ってたから」

 

翌月、入院中の夫の部下をまた見舞いに行った。

今度は夫に内緒だった。

部下は外出願いを出して、すでにやる気満々だ。

「あいにく夕方だったんで、レンタルルームはどこも満室で……」

「さすがに部下も諦めたんですね?」

「いえ……新橋第一ホテル近くのカラオケボックスに入ったんです。そこで歌っているうちに……。若い人たちはカラオケボックスでするって聞いたことあるけど、おじさんはそういう状況に慣れてないからかえって興奮するんですよ」

意外な素顔を見せてくれた賢夫人とは、その後もたびたび話を聞かせてもらった。

「主人の部下と不倫してるなんて、だれかに相談したくてもだれにもできないじゃないですか。でも話すことですっきりするんですね」

距離が縮まるにつれて、賢夫人の口から明け透けな体験談がさらに漏れ出してきた。

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「ゲームで有名なサイトがあるんですけど、その中に出会いのコミュニティがあるんですね。わたしはパソコンよりもっぱらiPhoneなんです。ママ友から“SNSに書き込めばいくらでも出会いはあるわよ”って聞いて、コミュニティに書き込んだら、あら、メールの嵐(笑)。一番反響があるのは、“人妻ですけど、お話し相手になってくれませんか”って、掲示板に書き込むと一晩に300通以上メールが来るんです。

コミュニティで知り合う男性はお金もってないから、新橋のレンタルルームを使うんです。人気店はいつも混んでますよ。人気があるのは、防音がしっかりしてる、SM用吊り輪がある、女性が悦びそうなお泊まり用セットがある。過当競争になってるからレンタルルーム側もサービス合戦なんですね」

そしてこう結んだ。

「主人に悪いと思ったことありません。むしろ、わたしが生き生きしてるから、喜んでる。“やっぱりきみと結婚して正解だったよ”って」