# 納豆

もう一度知っておきたい、「奇跡の食品・納豆」その驚きの効果

血液サラサラ、がん予防にも
週刊現代 プロフィール

腸内環境を整える

●がんを予防する

いま研究が旺盛に行われているのが、納豆の「がん予防」の効果だ。納豆にふんだんに含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをし、乳がんや前立腺がんを予防できるということが知られてきた。

最新の研究では、納豆由来の「抗菌ペプチド」という物質が、がん細胞の死滅に効果があることが分かってきている。その研究に携わっている秋田大学理工学部の伊藤英晃教授が言う。

「私たちの研究で、抗菌ペプチドが、各種がん細胞や肺炎レンサ球菌などを殺傷する強力な力を持っていることが分かりました。

納豆を食べることで、体内のがん細胞が死ぬかどうかという点についてはまだ研究の途上ですが、アメリカでは抗菌ペプチドを用いた皮膚がんの治験も行われており、今後、様々な応用が期待されています」

●アレルギー性鼻炎を改善する

NPO日本健康増進支援機構理事長の榎本雅夫氏が語る。

「我々の研究で、納豆は、ハウスダストやダニを原因とする『通年性』のアレルギー性鼻炎に効果があることが分かりました。

納豆を4週間食べ続けたグループで問診の結果が改善し、アレルギー症状が出る際に増える『好酸球』の数が抑えられていたことも明らかになりました。1日1パック程度の納豆を食べることで、症状が改善する可能性は高い」

Photo by iStock

●腸内環境を整える

「納豆菌は、腸内の『活性酸素種』を除去し、乳酸菌やビフィズス菌が住みやすい環境をつくり出します。

納豆菌には消化の働きを助ける効果もあり、大豆に含まれるオリゴ糖や食物繊維の働きとあわせて、腸内環境を整え便通をスムーズにしてくれるのです」(前出・細井氏)

●O-157感染を予防する

病原性大腸菌O-157は、高齢者、幼児や免疫が弱っている人が感染すると死亡することもあるが、納豆はこの細菌への対抗力を秘めている。前出・須見氏が解説する。

「納豆の『ジピコリン酸』という物質が強い抗菌作用を持っており、O-157を阻害すると考えられています。

また、そのほかの抗菌作用も強く、納豆を食べることで感染症になりにくくなるのです」

 

●長寿効果

納豆には長寿効果もある。カギを握るのは「ポリアミン」。

「ポリアミンは、肌のハリをよくする、動脈硬化を防ぐなどアンチエイジング効果が高く、老化そのものを食い止めるというイメージです」(前出・須見氏)

人間の中年期に相当するマウスにポリアミンを投与したところ、毛並みのツヤが維持され、死亡率が低下したという実験結果も出ている。

食べれば確実に健康に資する「奇跡の食品」。それが納豆なのだ。

「週刊現代」2018年1月27日号より