暴露本『炎と怒り』が描いたトランプ一家ケタ外れの「おバカっぷり」

事実が1割だったとしても、十分ヒドい
週刊現代 プロフィール

イバンカもバカにしている

長女・イバンカさえ、トランプのことは馬鹿にしているのだという。といっても主にはあの「髪型」のことだが……。

 

〈イバンカは、父親に対しては淡泊で、皮肉な態度さえとることがあった。トランプの髪型を公然とからかったことさえある。

頭頂部は完全に禿げているのだが、頭皮手術により広がりは抑えられ、その周囲をふわりと髪が囲む。その髪を寄せ集めて後ろに向かって流して、スプレーで固めているのだという。

髪は「ジャスト・フォー・メン」という商品で染められている。「長時間染めれば、もっと濃い色になる。オレンジがかかった金髪は、父の短気のせいよ」とイバンカは笑いをとるのだ〉

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このイバンカは、夫のクシュナーとのあいだで、〈初の女性米大統領はヒラリー・クリントンではなく、イバンカ・トランプになる〉と、大統領選出馬を「密約」しているのだとか。

クシュナーはクシュナーで、大統領上級顧問という重責にいながら、「大統領が何に注力したいのか、3つだけ教えてくれ」と問われ、何も答えられなかったというエピソードも登場する。

一家そろってバカ丸出しといいたいところだが、同書は立証困難な会話の再現なども多く、信頼性については、疑問の声もある。

17年8月までトランプの国家安全保障担当副補佐官を務めたセバスチャン・ゴルカ氏は、本誌の取材に対し『炎と怒り』は安っぽい小説だ。その理由はいたって簡単。本の内容が嘘だらけだからだ」と述べる。

だが、米『タイム』誌などで執筆するジャーナリスト、レノックス・サミュエルズ氏は本誌にこう語った。

「政権の混乱と機能不全を暴露し、トランプが大統領職にふさわしいか真っ当な懸念を強調しています。仮に真実が本の中の10%だけだったとしても、政権の実態を十分に伝えているといえます」

1月19日で就任1年。短期間でかくも大量の「おバカ」エピソードをつくったトランプは、これからどこへ向かうのか。

ホワイトハウスは、内容の火消しに必死だが、そのたびに本は売れる。

「週刊現代」2018年1月27日号より