いつの時代でも「若者の叩き方」を提示する、社会学者たちの功罪

問題を煽り、政府や広告代理店と共謀
後藤 和智 プロフィール

「婚活」はどう語られてきたか

次は「婚活」について見ていきましょう。

山田と白河桃子は『「婚活」時代』で「婚活」ブームを作ったと『「婚活」症候群』で述べていますが、そこで語られている「婚活」とはどのようなものなのでしょうか。

ここでは2冊の全体(図2-1)、山田パートのみ(図2-2)、白河パートのみ(図2-3)について共起を見てみます。

図2-1
図2-2
図2-3

特に注目すべきなのは白河のパートです。

全体の共起や山田のパートでもその一端は見られますが、白河において特に顕著に見られるのは、いわゆる「官製婚活」に関する単語のつながりです。

 

さらに山田のパートにおいても、「婚活」ないし「官製婚活」が、「結婚に消極的な若者」のみならず、高齢者までをも活性化させる効果があるということが述べられていることを示唆する結果となっています

『「婚活」時代』で現代の若い世代、特に男性の「消極性」を煽り(実際、『「婚活」時代』の白河パート全体の共起(図2-4)を見ると、「恋愛-受け身」「ハードル-高い-求める」という共起が見られます)、さらに「婚活」を推し進めることによって社会問題を解決する、もしくは解決「した」という、ある種のマッチポンプ的な構造が見て取れます。

図2-4