平気で合意を破る韓国と北の会談は結局こんな「無残な結果」で終わる

やっぱり何も期待してはいけない

やっぱりなんの期待も抱けない

先週8日の本コラム「韓国と北朝鮮の「南北会談」になんの期待も抱けない、歴史的な理由 3月を越えればどうせまた…」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54086)では、平昌五輪・パラリンピックについての南北朝鮮の話し合いは、北朝鮮の時間稼ぎになるだけで、朝鮮半島の非核化という根本的な問題解決にはつながらないだろうと書いた。結果はどうだったか。

去る9日に行われた韓国と北朝鮮の閣僚級会談は、軍事境界線にある板門店で開かれた。会談は11時間に及んだが、専門家によればこれはかなり短かいのだという。ともに譲れない者同士が話し合うので、本来なら2、3日に及ぶのはざらなのだそうだ。

さて、9日の合意内容としては、①平昌五輪への北朝鮮の参加、②軍事的緊張状態の緩和、③南北の問題は韓国と北朝鮮で解決する、というものだった。

なんのことはない。①北朝鮮が平昌五輪に参加してあげるから、②米韓軍事演習をやめて、③朝鮮半島から米軍を追いだせ、という北朝鮮の要求である。たしかにこれなら、短時間で会談が終わるだろう。

 

もちろん、米韓軍事演習が行われないのは平昌五輪・パラリンピックの期間(2月9日から25日と3月9日から18日までの間)だけだ。北朝鮮はその後の演習中止も要求しているが、これはさすがに韓国も飲めなかった。

しかし、朝鮮半島の問題を韓国と北朝鮮との間で解決することには合意した。その気持ちはわかるが、実際、70年間も出来なかったことをやろうというわけだ。しかも、朝鮮半島は現状「朝鮮戦争の休戦状態」にあり、いまだに国連軍が駐留している。

韓国軍の作戦統制権については、1950年から国連軍が、1978年から米韓連合司令部がそれを継承している。米韓連合司令部は米軍と韓国軍の混成であるが、有事の際には事実上米軍が指揮する。

こうした実態から考えて、韓国と北朝鮮との間で南北問題を解決する、というのは、できっこない相談なのである。できない話なので、韓国も北朝鮮も、最終的にはこれを反故にしても何とも思わないのだろう。

何しろ、北朝鮮はこれまで国際的な約束を何度も反故にしてきた「ならず者国家」である。韓国も先日、慰安婦に関する日韓慰合意を平気で無視する国であることが分かったのだから、北朝鮮との合意を無視することになっても平気なのだろう。

【PHOTO】gettyimages

韓国の文大統領は、北朝鮮の米韓分断の提案に乗り、日韓の慰安婦合意も見直そうというのだから、さしずめ北朝鮮の「エージェント」とみたほうが、これらの外交をよく説明できる…といったら言い過ぎだろうか。保守系の朴・前大統領のときはさすがにここまで酷くなかった。

いずれにしても、韓国と北朝鮮の合意なぞ、何の意味もない。

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