平成を揺るがした30人の「現在」を追う【社会・事件編】

本人・関係者が驚きの告白
週刊現代 プロフィール

あの「ゴーストライター」は…

一方、こちらの「事件」では、ふたりの関係は完全に破綻している。平成26(2014)年、「全聾の作曲家」佐村河内守氏がペテン師だったと、「影武者」新垣隆氏(47歳)が告発した事件だ。

いま新垣氏は、ゴーストライターから一転、人気作曲家・ピアニストとして活躍中である。

「コンサートは月3回、年間で30回くらい。作曲は大小あわせて年間で20曲くらいになるときもあります。CDは最新作が『交響曲 連祷』ですね」

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一方の佐村河内氏は、謝罪会見の後、しばらくは沈黙を守っていたが、森達也監督のドキュメンタリー映画『FAKE』に登場し、新垣氏とは「共作」であったと主張。

佐村河内氏の自宅を訪ねたが、インターホンを鳴らしても応答はない。

「奥さんが花屋さんに勤めて生活を支えていますが、佐村河内さんは仕事にでられる状況ではないようです」(夫婦の友人)

新垣氏も、佐村河内氏とは音信不通だと語る。

「あの件以降、会ったり連絡を取ったりということはまったくないです。年賀状のやり取りなどもなく、お互いがそれぞれの道を歩んでいるということでしょうか」

コンサート・リハーサル・作曲で日常のほぼすべてが費やされるという新垣氏。今年は映画本編の音楽を担当した『蝶の眠り』が公開される。

「騒動から3年が経って、ようやく音楽家としてのスタート地点に立てたかなという気持ちです。もっとクラシック音楽に目を向けていただいて、触れる機会を増やしてもらいたいですね」(新垣氏)