小泉進次郎が今年から新聞を読むのをやめた理由

テレビが報じない「36歳のメディア論」
常井 健一 プロフィール

自分の発言を流さないことへのいらだち

進次郎(以下、進):で、常井さんは年末年始にどんな本を読みましたか。

――オヤジ(小泉純一郎)さんの本の「ゲラ読み」をしていました(註:2月16日に筆者が取材・構成を手掛けた、小泉純一郎著『決断のとき』が発売予定)。進次郎さんの『人生100年時代の国家戦略』も読みましたよ。

進:どんな感想ですか。

──その感想も踏まえた話を、元日の「ニューズピックス」に書きました。今年初めての記事は、紙媒体ではなく、ネットメディアに寄稿しました。

進:そう、読まなくちゃ。そうやって、発信したいメディアも変わっていきますよね。

よく思うけど、マスコミの世界も忖度がすごいのに、(マスコミの人たちは)なんでそういうことは言わないのかね。すごくしがらみが多いじゃない。(新聞やテレビは)それを言わないでさ、政治の世界の忖度だけ悪く言う。視聴者や読者は、それを見透かしているからね。だから最近、既存のメディアが崩れかかってきているのは、そういうところも関係あるんじゃないかな。

──新聞やテレビは、進次郎さんが訴える「軽減税率廃止論」も取り上げない。今年は、来年の消費増税に向けて、6000億円と言われる軽減税率の財源についても議論が交わされます。

進:(自分が軽減税率反対論を唱えても)絶対、生放送の中で報じてくれないよ。メディアが忖度しているから。メディアがメディアを忖度しているから。こういう収録現場で言っても、テレビではまず流さないよねえ。現場のみなさんが報じたいと思っても、上は流さない。

だから、これからAbemaTVみたいなのは、いっぱい出てくるだろうね。

――「アベマ」はテレビじゃできない番組を次々と作っている。進次郎さんは初当選以来、テレビのスタジオ出演はしないけど、「アベマ」だったら出る気になりますか。

進:そのほうが、ちゃんと発言を流してくれると思いますよ。もともとシナリオができていて、それに合ったコメントだけを拾いたくて、質問してくる記者も「テストの穴埋め問題」みたいに、そこに入るコメントだけを欲しがる。そういう時の聞かれ方って、わかりますよ。そういう感じだと、ボクが話してもなかなか伝わらないものがありますね。

昨年、象徴的だなと思ったのは、ボクが知っている大手メディアの人の中からベンチャー系企業に転職する人が結構いました。今の待遇にこだわらなくて、10年後に同じ会社にいることが想像できるかどうかで、(キャリアを)考えている同世代は多いなと思いました。10年後は今ほど新聞が読まれているわけではないし、10年後、既存メディアが見られていることもない。

――テレビ局の方々、みんな黙っちゃいましたよ(苦笑)。

みなさん、言いたいこと、言っていいんですよ。