資産数百億円!日本の「新しい大金持ち」が明かす本音とカネの使い道

カネの遣い方も昔とガラリと変わった
週刊現代 プロフィール

テスラのEV車を買った

日本の現状に不満を持つ人物もいる。世界各国で日本食を販売する食品商社、西本WismettacHDの洲崎良朗会長(59歳)が言う。

「日本人は元々、創造力も応用力もある民族だと思うんです。ところが、それが最近、控えめになってしまっている。他人の技術を持ってきて、それを改善して、欠陥のない商品にすることが目標になってしまった。

しかし、本来の日本人はそうじゃありません。たとえば、あんぱんは日本人の発明です。パンの中にあんこを入れるなど、本場の欧米人には考えつかない。

せっかく創造性と柔軟さを持っているのに、世界に出ないから、何が求められているかわからない。

世界で勝負して需要を肌で感じたら、日本にもまだまだ十分チャンスはあると思っています」

 

今回取材に応じた資産家に、何か派手な買い物をしたかを聞いた。帰ってきたのはこんな答え。

「子供の頃から空を飛ぶのが好きで、この1年かけてヘリコプターのライセンスを取得しました。中古でも1台8000万円するのでまだ買えませんが。

あと、祖父の時代に災害があって被害に遭い、売却された実家の周辺の土地を買い戻しました」(エイチーム社長・林高生氏・46歳)

「二酸化炭素を排出しないことに惹かれて、3年前に崖から飛び降りるつもりで、1300万円で電気自動車のスポーツカー、テスラを買いました。エンジンの震動がなく、乗り心地は最高です。

起業家仲間とは高級料亭にも行きますが、贅沢したいというよりも、静かな個室で深い話をしたいというのが理由です」(アイモバイル会長・田中俊彦氏・38歳)

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中には豪快に稼ぎ、派手に遊ぶ昔ながらの経営者も存在する。

KLab社長の真田哲弥氏(53歳)がその典型だろう。'00年に携帯電話向けのソフトウェア会社を立ち上げ、'09年にスマホ向けゲームで大きく儲けた。

「ビジネスマンで一番偉いヤツは誰だと考えたとき、その尺度はゴルフと同じで、稼いだ額以外にないんです。ゴルフも勝率や勝利数ではなく、賞金総額で順位が決まるでしょう?

おカネを稼いだヤツはバカな使い方をしてもいい。稼いだ人は使わなければいけないと私は思います。おカネを使えば、経済が循環していくわけです」

資産の使い途はともかく、新しい大金持ちに共通するのは事業の拡大意欲だ。彼らがこれからの日本経済を元気に回していくと期待したい。

「週刊現代」2018年1月6日・13日合併号より