資産数百億円!日本の「新しい大金持ち」が明かす本音とカネの使い道

カネの遣い方も昔とガラリと変わった
週刊現代 プロフィール

永田町にも進出した若手経営者

半導体工場向けの特殊ガス供給装置を販売するジャパンマテリアルの田中久男氏(70歳)は、自身が出資して設立した会社に入社し、'06年に社長に就任した。

「三重県の菰野町にある本社まで公共交通機関が通っていないため、人材が来ないんですよ。バスも通っていない会社で新人が働きたいと思いますか?11年に上場したことで最近は応募してくる学生が増えました。

資産は230億円くらいになるでしょうね。それは何らかの形で世の中のお役に立てたいと思っています。具体的にはNPOを作って、海外からの留学生の支援をしていきたいですね」

 

社会に歪みがあれば、そこにビジネスチャンスがある。

弁護士ドットコム会長の元榮太一郎氏(42歳)は、弁護士という専門家をもっと身近なものにして、世の中を良くしたいという思いでビジネスを始めた。

「私が創業した05年はまだ、『一見さんお断り』の弁護士が多かった。しかし、司法制度改革で弁護士人口が急増し、時代が変わることは目に見えていました。そこで、弁護士と顧客をネットでつなぐ、プラットフォームを立ち上げたのです。

国家の仕組みも変えていかなければと思い、16年の参院選に自民党から出馬して当選。もっと多くの起業家が国会議員になって、国家にイノベーションを起こさなければいけないと感じています」

Photo by iStock

クラブで豪遊もしたけれど

不動産仲介業をフランチャイズ展開するハウスドゥ社長の安藤正弘氏(52歳)は「業界の不完全さ」に気がついた。

「バブル崩壊直後、京都で不動産仲介業を始めました。他の不動産会社はどんどん潰れていくのに、うちの会社は売れば売るほど手数料が入って儲かっていく。

旧来の不動産仲介業者は情報を出し惜しみして、自分たちが売りたい物件だけを売っていたんです。私はそんなことはお構いなしに、たくさんの情報をお客さんに提供したから喜んでもらえた。

その頃は遊びました。クラブのVIPルームで飲みましたが、心はまったく満足しなかった。実際に行ってみると、VIPルームって、ぼったくりルームなんです。

現実はそんなものですよ。それからはフェアな不動産市場の実現を目指して、社業を拡大しています」