はあちゅう公式ブログより

はあちゅうの「セクハラ告発」が日本企業に突きつけるモノ

#metooがもたらす2つの効果

痴漢に遭ったことがないことがレア?な社会

私はほぼ30年以上、日本で女をやってきて、痴漢に遭ったことがない。あるとき、これが意外とレアであることに気が付いた。4人の同世代女性で話しているときに、痴漢に遭ったことがないと言うと、「えっ」と驚かれ、「もしかして、電車通学じゃなかったんだ?」と言われた。

そう言われてみれば、基本的に高校生まで徒歩か自転車で通える学校に行っており、電車に乗るのは、あまり混雑していない時間帯だけだった。

「あと私服だったとか」。これもドンピシャで、高校は私服だった。もちろん私服でも痴漢被害に遭うことはあるだろうし、性被害に遭う人の服装が悪いと言うつもりは毛頭ない。ただ私の友人たちの認識によれば痴漢というのは「普通に制服を着て電車通学していたらかなりの確率で被害に遭ってしまうもの」というわけだ。

4人で話していて他の3人は当たり前のように痴漢に遭ったことがあるということ、痴漢に遭わなかった要因が次々と3人によって明らかにされたこと。それほどまでにこの犯罪が身近であることに驚いた。ちなみに3人の出身は関東北部から中国地方に渡り、決して東京だけの現象ではない。

伊藤詩織さんの『Black Box』を読んで、この国の性犯罪への対応にさらに愕然とした。山口敬之氏の『月刊Hanada』への寄稿と合わせると主張の食い違いはあるが、一般論として痴漢や性犯罪が非常に身近であること、レイプを受けた後の検査等の対処方法について認知度が低く、病院などでも適切な助言をなかなか得られないこと、声を上げようとするとセカンドレイプに遭うような仕組み……等に対しても問題提起をしている。

これだけ被害者になりやすい、そして被害者が生きづらい社会でこれから子どもたちを育てないといけないことに身震いした。

先日、作家のはあちゅう氏が、電通時代の先輩であるクリエイターのセクハラをBuzzFeedJapanで告発した。その後、俳優、グラビアアイドルなどの告発が広がり、また様々な方向に議論が混線しながら巻き起こっている。

 

私は、ちょうど1年ほど前から、「カエルチカラ・プロジェクト」というものを知人らと作り、その中で主に女性向けに日頃のモヤモヤを言語化しスピークアウトするための「言語化塾」を運営している。

ここでは、たとえばワーキングマザーが日頃直面している問題、子どもが学童に行きたくないと言い出した、女性向けの両立支援策がかえって父親の育児参加を阻害している、アレルギーを持つ子どもや親への理解が足りない……といった、個人的と思われるような課題を言葉にして、整理し、発信することを目指している。

#metooが性被害やセクハラを告発する動きであるのに対して、私の言語化塾ではもう少し幅広いテーマを扱っているが、問題を個人化せずに適切に公にしていくことを目指す点では共通するものがある。