12月13日から16日にかけて、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が中国を訪問した。
そこで明確になったことは、中国政府が韓国と意識的に距離を取り始めたことだ。
それは、文大統領を出迎えたのが外務次官補だったこと、首脳会談や共同声明がなかったことなどから確認できる。それを、韓国メディアは「非礼」と批判している。
見方を変えれば、中国にとって韓国に気をつかう必要性は低下したということだ。
中国にとって、韓国よりも北朝鮮が重要であることは言をまたない。今後も中国は韓国に対して経済制裁などを続け、意に沿わせようとするだろう。
一貫した外交政策の方針を示さず、米中の「いいとこ取り」政策を続けてきた、韓国・文大統領の外交姿勢はいよいよ限界を迎えているといえるだろう。