来年、ノーベル賞を獲るのは「この日本人学者たち」だ!

実は選ばれるためのコツがある
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受賞ラッシュになる!

文学賞は、言わずもがな、村上春樹氏が期待される。'17年、日本生まれのカズオ・イシグロ氏が賞を獲ったことで、日本人の受賞が遠のいたと言われるが、最近の受賞傾向を見ると、村上氏受賞の機運が高まっている側面もある。評論家の栗原裕一郎氏が言う。

 

「'15年頃までは『知られざる巨匠』的な作家が選ばれる傾向がありましたが、'16年にボブ・ディランが受賞してからは、大衆性や人気を意識した選考になったように思います。

カズオ・イシグロさんも、わかりやすい人気作家。村上さんも世界的にはポピュラー作家と位置付けられています。その点においては有利になったかもしれません」

Photo by GettyImages カズオ・イシグロ

続いて経済学賞。'17年はシカゴ大学教授のリチャード・セイラー氏が受賞し、行動経済学が注目を集めたが、'18年はどうか。大阪大学大学院准教授の安田洋祐氏が語る。

「プリンストン大学教授の清滝信宏さんがノーベル経済学賞を受賞すれば、日本人初となります。

清滝さんは、金融・資産市場と実体経済の関係を分析する先駆的な業績を残しており、その名を冠した『清滝・ムーアモデル』では、経済に小さな打撃が加わった際に、資産価格や金融市場を通じて実体経済に大きな変動が広がっていく経路を示しました。

詳しく解明されていなかった『ミッシングリンク』をつないだ大きな功績です。'18年に受賞してもおかしくありません」

各賞とも有力候補の数は十分。'17年、受賞者がいなかった分、'18年は「受賞ラッシュ」になりそう。いまから10月の発表が楽しみだ。

「週刊現代」2017年12月30日号より