トランプを悩ませる「テロ」「ロシア」「支持率」問題の行方

再選の見込みはなさそうだし…
週刊現代 プロフィール

トランプ大統領にとって、当面の目標は、'18年11月に行われる中間選挙で勝利することである。中間選挙では、下院議員全員と、上院議員の3分の1が入れ替わる。現在は上下院とも与党・共和党が過半数を占めている。

だが、何と言ってもトランプ政権の支持率は、32%しかなく、12月に入って再び最低記録を更新してしまった(ピュー研究所調べ、12月7日発表)。

特に、女性層に不人気なのが致命的だ。11日にはニューヨークで、過去にトランプ大統領からセクハラを受けたという女性3人が記者会見し、連邦議会に調査を求めた。

トランプ大統領はいずれも否定しているが、これまで計15人の女性が、トランプ大統領をセクハラで告発している。

次はペンス大統領誕生!?

12日に行われたアラバマ州の上院補選では、「保守の牙城」と言われる同州で、民主党候補が25年ぶりに勝利した。11月7日に行われたバージニア州知事選でも民主党候補が勝利しており、トランプ共和党は連戦連敗なのである。

元国務省政治軍事局政治アナリストのベネット・ランバーグ氏が語る。

中間選挙では上院は民主党が勝利し、下院は共和党が勝つでしょう

下院で共和党が勝つ理由は、いまのアメリカ経済が絶好調だからです。景気は上向き、給与は上がり、株価も上がり、失業率は低い。さらに12月2日に上院で可決したトランプ大統領の減税改革法案も、景気を押し上げます」

 

それでは、2020年の大統領選挙で、トランプ大統領が再選される見込みはあるのか?ウエイクフォレスト大学のロバート・ヘリエ准教授が語る。

「'21年1月までの任期はまっとうするでしょうが、トランプ大統領が再選される見込みはありません。3割程度の支持率が、今後上がっていく要素がないからです。

例えば、9月22日に行った演説で、トランプ大統領は、試合前の国歌斉唱で起立しないNFL(プロフットボール)の選手をクビにし、ファンは試合をボイコットすべきだと発言。

NFLの関係者たちを敵に回してしまいました。このように各方面に敵は増える一方で、とても再選は望めません」

そんな中で、アメリカでは「ポスト・トランプ」として、ペンス副大統領の株が急上昇中だという。

Photo by GettyImages ペンス副大統領

半世紀にわたってホワイトハウス取材を続け、11月末にペンス副大統領と会食したという日高義樹元NHKアメリカ総局長が証言する。

「ペンス副大統領は、見識があり、部下思いで、常に感情を抑えて話します。非常に実直な実務家タイプの政治家です」

あの大統領の下でよく耐えたと有権者に評価され、次の選挙でペンス大統領誕生か?

「週刊現代」2017年12月30日号より