冬の鍋はこれで攻略!「だし」を簡単に味方につける方法

あごだし湯豆腐に明太チーズ茶漬…
梅津 有希子 プロフィール

外食が多いライフスタイルだと、塩分を抑えるのはなかなか難しいけれど、日々の家庭料理にだしを取り入れると、外食や、外で買う惣菜、弁当の味がいかに濃いかがわかってくる。

以前、1日3食を厚労省が目標塩分摂取量である7gで収められるか試したことがあるのだが、キッチンスケールで7gを量ってみると、見た目的にもけっこうな量で驚いた。見た瞬間「こんなに使っていいんだ」と思い、実際、7gを使い切らずに5gで済んだ。だしを料理に使うと、うま味がしっかりきいているので、塩分を減らしても薄味とは感じない。

だし生活は、将来の体のためにもメリットが多いのだ。

そして、だしはおいしくて「やみつき」になる効果があるため、「だしのきいた料理が食べたい」と、だんだん食生活がだし中心になっていく。必然的に、こってりした料理や油たっぷりの料理を作らなくなり、わが家の日々の食生活は、どんどん健康的になっていった。ちなみに、以前はコンビニで必ず1日1個スイーツを買って食べていた私は、だし生活を続けていたら、なぜか甘いものを欲しくなくなった。これもうま味が関係しているのだという。

実践できる簡単ごくうまレシピ

最後に、「美味しくてヘルシー」と株を上げること間違いなしの、でも料理のプロでないからこそ提案できる、簡単すぎるレシピをご紹介しよう。

1) あごだし湯豆腐

通常の湯豆腐は、水に昆布を1枚入れて火にかけ、豆腐を温め、ポン酢で食べる。しかし焼きあごからとった本物のあごだしは、湯豆腐にするだけでスープを飲み干したくなるおいしさで、これはもう、だしが主役といってもいいくらいだ。

水1Lに焼きあご5~6本を入れ、冷蔵庫で一晩おく。土鍋に移して火にかけ、煮立ったらあごを取り出す。酒と薄口醤油で味付けし、鶏もも肉、豆腐、しめじを入れる。

あごだしに、鶏としめじのうま味も加わり、これはもう、えもいわれぬうまさ……! 昆布だし+ポン酢の湯豆腐とはまったくの別物で、とてもおいしい。

あごだし湯豆腐。汁も一滴残さず飲み干したくなるが、我慢して…↓
雑炊オブ・ザ・イヤー!これを食べるために汁は飲み干すな!

鍋の締めは、「とろとろ卵雑炊」を是非。鶏ときのこのうま味が溶け込んだあごだしで、ご飯をコトコト。仕上げに溶き卵を流しいれ、小口ネギをぱらり。これがもう、悶絶級のうまさで、「雑炊オブ・ザ・イヤー」があったならば、確実に優勝するであろう。

 

2)鶏ガラスープの寄せ鍋

冒頭でご紹介した鶏ガラスープは、鍋にもよく使いう。本物の鶏ガラスープで作るちょっと贅沢な寄せ鍋にしたり、カレー鍋のベースにしたり。

寄せ鍋の場合は鶏ガラスープにそこにある野菜や肉を入れてそこに酒としょうゆを少し加えてことこと煮込むだけ。カレー粉を加えたらカレーなべに変身する。

鶏ガラスープでの鍋の時は、だしがおいしいので、締めは、北海道出身としてはラーメンがおすすめだ。鶏ガラスープに、豚バラや野菜から出ただしも加わり、鍋の具がなくなる頃には極上のラーメンスープができている。麺は、道内以外のスーパーでも近年よく見かけるようになった北海道の製麺所、「西山製麺」か「菊水」の縮れ麺がおすすめ。コシのある縮れ麺に、スープがよくからんで最高だ。