# AD special

果樹王国・福島が取り組む「未来のワイン」

いつの日かワイン王国になるために

提供:三菱商事

“ワイン王国”福島の夜明け 

現在、福島県内にある6つのワイナリーのうち3つのワイナリーがブースを出し、地元農産物を使用したバーベキューや軽食などをツマミに各ワイナリーのワインを飲み比べ――。2017年10月29日、福島県郡山市逢瀬地区の「ふくしま逢瀬ワイナリー」にて『ふくしまWinery Fes.2017』が開催された。

イベントでは、逢瀬ワイナリー産の果実酒とともに地元の特産品が並んだ

当日は、台風22号が関東地方に接近した影響で大荒れの天候にも関わらず、県内外から多くの人が駆けつけた。午前・午後1回ずつ開催された、ふくしま逢瀬ワイナリー内の見学ツアーは各回とも満員。2017年の春、新たにワイナリーの隣に作られたブドウ畑の状況から、普段は立ち入ることのできないワインやリキュールの製造現場まで、説明を聞きながら約30分かけて丁寧に見ることができた。

製造現場を興味深そうに見る参加者たち。醸造に関する質問も多く寄せられた

「ブドウは、2019年からの収穫を目指しています。現在育てているのは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、オクセロア、ピノ・グリの6種類。どの品種が郡山の土地に合うのか、今後の生育状況から見極めていこうと思っています」とは、ふくしま逢瀬ワイナリーの醸造・栽培担当の佐々木宏さん。

ふくしま逢瀬ワイナリーの醸造・栽培担当の佐々木宏さん

そう、実はこのワイナリーでは郡山産のブドウを原料としたワインはまだ造られていない。現在造られているワインは、会津若松産のマスカット・ベーリーAを使ったロゼのスパークリングワインのみ。ほかには、福島市や郡山市のリンゴ「ふじ」を100%使用したシードル、伊達市の桃「あかつき」を原料としたフルーツブランデーをベースにしたリキュール「OUSE PECHE」(逢瀬ペシュ)、そして郡山産の梨「幸水」と「豊水」のフルーツブランデーをベースにしたリキュール「OUSE POIRE JAPONAISE」(逢瀬ポワール ジャポネーズ)の3種類がある。

左がロゼのスパークリングワイン、右がシードル。
いずれもラベルは「三菱商事アート・ゲート・プログラム」の奨学生である、土屋未沙さんのオリジナル作品を使用

ふくしま逢瀬ワイナリーが、果樹農業の「6次産業化」に向け醸造を開始したのが2015年10月。6次産業化とは、第1次産業(生産)と第2次産業(加工)、そして第3次産業(販売)の3つを掛け合わせて、多角的な経営を行うこと。生産者である農家が食品加工、流通、販売まで総合的に関わることで、第2次・第3次産業で発生する中間マージンや加工料などを抑えてコストダウンが図れるとともに、新たな付加価値が生まれ、地域経済の活性化にもつながると期待されているビジネスモデルである。

ワイナリーの建設は「公益財団法人 三菱商事復興支援財団」が支援した。財団は、その名が示す通り、東日本大震災発生直後からボランティアや寄附による復興支援活動を行ってきた三菱商事によって2012年に設立されたもの。ふくしま逢瀬ワイナリーは、震災による風評被害に苦しむ福島県内の果樹農家の力になろうと、農家7軒から桃や梨、リンゴ、ブドウを買い取って醸造し、2016年から地域ブランドの果実酒やリキュールとして販売を開始した。そして、2020年の郡山産ワインの本格的な製造・販売を目指して試行錯誤を重ねるとともに、郡山市が取り組むワイン用ブドウの生産者育成もサポートしているところだ。

イベントでは、その味を確かめたいと有料試飲コーナーに大勢の人が

また、2016年にはワイナリー内にワインショップをオープンさせ、ワインの勉強会や地域の方々の憩いの場としてセミナールームを提供し、福島県の産業や人を繋ぐ拠点にもなっている。今回のイベント『ふくしまWinery Fes.2017』では、有料試飲コーナーで「CIDRE 2016」を飲むことができた。郡山市内在住の原田さんご夫婦は、「知人からフェスのことを聞いて来てみました。

シードルは青森などでは飲んだことがありますが、近くでも作っているなんて知りませんでした。『福島産』、『郡山産』と聞くとちょっと特別な感じがしますね」と、地元生まれのシードルに目を細める。試飲で気に入ったシードルのみならず、郡山産の梨を使ったリキュールも早速購入していた。