中村江里子が伝える「フランスの暮らしは想像以上に大変」

便利すぎる日本が逆に気になる
中村 江里子 プロフィール

結局、荷物を引き取りたいと連絡した際は時すでに遅しで、日本に送り返されてしまい、私が日本に帰った時に日本でクリスマスプレゼントをようやく受け取ることができました。そのプレゼントは子どもたちへの洋服と、可愛い靴下でした。クリスマスの靴下はいまでも我が家に飾っています。

お知り合いがパリに送ったけれど、結局日本で受け取ったクリスマスプレゼント。今でもクリスマスには自宅に飾っている。写真提供/中村江里子

紛失されなかっただけ、よかったのかもしれません。

ポストに投函する時もハラハラする

幸い、その方とは長いお付き合いですでに信頼関係がありましたから、先方も連絡をしてくださったし、無事に受け取ることができました。

でも、そうでなかったらと思うとぞっとします。

同じようなことはその直後にも3回ありました。それ以降、必ず日本から送っていただくときには詳細をいただき、ハラハラしながら到着を待ちます。

この1、2年で、フランスでも多少改善が見られ、時には配達予定時間などを携帯にメッセージで送ってくれるようになりました。その場合、不在予定などの連絡もできるので、荷物が到着するとわかってからであれば希望時間をお伝えし、その希望時間には必ず家にいるようにしています。それでも「予定日の予定時間内に到着」なんてもちろんありません。荷物を「無事に受け取ることができた」だけで、嬉しくなるのです。

 

しかし、日本だと宅配便は近場だと当日もしくは翌日に荷物が着くのが当たり前。不在時の不在通知には細かく配達希望時間が書かれていて、自由に選ぶことができる。驚きました。フランスではたいていは配達人の可能な時間帯を午前中とか9時から13時とか長いスパンでの選択肢しかありません(そして選択肢の時間以内に来ることはほとんどありません)。

ですから日本滞在時、こちらから配送の方に希望時間を指定した場合は、とにかく家にいるようにしますし、あんなにこちらの要望に沿って宅配をしてくれるなんて、決して当たり前のことではありませんから、毎回、宅配の方には感謝の気持ちでいっぱいです。

アマゾンなどではフランスでも当日、翌日配達もあります。ただ、配送開始の案内を受け取ってから実際に手元に荷物が届くのが5日後なんてことはしょっちゅう。

でもそれが当然です。急に必要なものが生じても「翌日に届くなんて無理」だと思うしかありません。だから諦めるなり、早くから準備をするしか手段がないのです。

宅配便だけではありません。フランスでは郵便も残念ながらサービス事情はよくありません。今の季節、クリスマスカードは、ファミリー写真や工夫を凝らしたカードを送ってくる方はまだ多くいらっしゃいますが、届いていないものもあるのだと思います。