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2017年本当に「インスタ映え」していたものはコレだ!プロが厳選

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甲斐 優理子 プロフィール

数年前はシンプルなものがウケていた

ここまで見てきたように、2017年は様々なメディアで「インスタ映え」という言葉が取り上げられ、インスタグラムに投稿するために、商品を購入したり、お店に足を運んだりする「インスタ映え」のための消費行動が注目されました。

2015〜2016年にインスタグラムから話題になったものを思い返せば、デトックスウォーターの入ったメイソンジャーや、装飾のない大きな文字盤の腕時計、ボタニカル系のヘアケア商品など、健康的で透明感のあるシンプルな見た目のものばかり。

この背景には、当時のインスタグラムがセンスに溢れる人たちの場であり、その人々による情報発信が起点となって話題が生まれていったことがあると考えられます。

 

インスタグラムはアートな場であり、ここで活躍できたのは、ビジュアルでのコミュニケーションに限られていても上手く情報と自分を発信できるような、写真や加工のスキルに長けたセンスの良い一部の人々でした。

そういった人々が自分のアカウント上で商品やサービスを紹介する際には、自分らしい構図で写真を撮影・加工を施してから投稿していました。

そのためシンプルなものほど、その人の色を出して魅せやすく、商品の見た目の主張が強すぎると、その投稿者の文脈から浮いてしまい、商品を紹介することが難しくなります。

結果、余白を残した、加工の余地のあるもののほうが、投稿者のオリジナリティを出しやすく好まれる傾向があったのではないでしょうか。

バブリーな色彩豊かなものが流行った理由

一方、2017年のインスタグラム上では、バブリーな1990年代っぽい色彩の豊かなものが流行りました。

ショッキングピンク、ネオン、レインボー、こういった色彩のものが、ファッションだけでなく、グルメや神社にまで取り入れられ、「インスタ映え」のために街が染まった1年となりました。

この背景としては、インスタグラムが国内でも大きく利用者を増やしたこと、さらにこれまでインスタグラムは一部のおしゃれな人のものだと倦厭していた層が利用するようになったことだと考えられます。

 

ユイさん(@1206g)がシェアした投稿 -

ただ、そこで新たにインスタグラムを使うようになった人々は、先行して利用していた人々のおしゃれな投稿を見ながらも、どういった投稿をすればこのおしゃれな場で自分も見てもらえるのか、いいねがもらえるのか、なかなか分からずにいました。

そこで出てきたキーワードこそ「インスタ映え」だったです。だれでも簡単にインスタグラムの人気ユーザーのようにいいねがたくさん獲得できる写真が撮影できると、多くの人々がこれに飛びつきました。

パッと見てかわいい、面白い、ユニーク、といった、手っ取り早くいいねを獲得できるものを求めて、インスタグラムに投稿するための写真を撮りたい人々が飲食店やイベントに訪れ、そこで撮られた写真がシェアされ、その殺到する様子がメディアに取り上げられ……このムーブメントが広がっていきました。

こうしたインスタグラムの大衆化によりインスタグラムらしさが薄れたのが2017年でした。

2018年は、「インスタ映え」それだけでは注目の的になるのは難しくなるでしょう。

その中で自分ならではの見せ方、自分ならではのストーリーの中で魅せていくこと、それができる人々に人気が戻っていくのではないかと思っています。