撮影:立木義浩
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ウイスキー歴20年でも、ブラインドテイスティングはさっぱりです

タリスカー・ゴールデンアワー第9回(後編)

提供:MHD

⇒前編【「一杯目はビール」ではなく、タリスカーソーダです

(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)

シマジ: ところで、奥野さんはおいくつになられたんですか。

奥野: 今年、満52歳です。

シマジ: じゃあウイスキーはかなり長く飲まれているんでしょうね。

奥野: そういうことになりますね。もうかれこれ20年以上嗜んできました。

ところがです。ときどき行く地元のバーで月一回、バックバーに並んでいるオフィシャルボトルのウイスキーをブラインドテイスティングするクイズが出るんですが、こんなに飲んでいるのにぜんぜん当たらないんですよ(笑)。

シマジ: そんなものでしょう。わたしだって当たらないと思いますよ。

奥野: 一緒に飲んでる仲間もみんな当たらないんですけどね。

ボブ: ピタッと当てられるのは相当なマニアだけでしょうね。たとえばどんな問題が出るんですか?

奥野: グレンリベットとか、タリスカーとか、クライヌリッシュとか、いろいろです。タリスカーのときはわたしは参加していなかったんですが、大好きなクライヌリッシュの回に外してしまったのはショックでした。

シマジ: どういう状態で飲むんですか?

奥野: それぞれハーフで出てきます。加水してもいいんですけど、

ヒノ: そのままストレートで飲んでもいいんですね。

奥野: はい、飲み方は各自の自由です。毎月1日から15日まで「?」マークが書かれたボトルが置かれていまして、15日を過ぎると正解が発表されるんです。

シマジ: 面白いバーですね。当たる方はけっこういるんですか?

奥野: 最初のグレンリベットが出たとき、わたしが同席していたんですが、根本さんが「これって、グレンリベットでしょ」って、さらっと当てていましたね。

シマジ: 根本さんって、あの?

ヒノ: あ、来年の1月にここへきてくださるシングルモルトラバーの根本毅さんですね。その前にコミネさんの回がありますが。

立木: なになに、コミネがくるのか。あいつがくるとうるさくなるぞ。

シマジ: タッチャンはよく知っていますが、コミネはわたしが週刊プレイボーイの編集長だったときに大活躍してくれたフリーの編集者で、いまは筑波大学で非常勤講師をやっているそうです。

立木: えらい出世だよな。シマジを超える詐欺師っぷりじゃないか。

シマジ: あのコミネがどうやって天下の筑波大学に潜り込んだのか、その辺をじっくり訊こうと思っています。

ボブ: おもしろくなりそうですね。で、奥野さん、そのグレンリベットは何年ものだったのですか?

奥野: 12年でした。たいがいその年代のオフィシャルものです。

ボブ: ではこの辺で本日のスペシャルボトルを飲みましょう。今回はクラガンモアをご用意しました。

全員: スランジバー! アルバ ゴブラ!

奥野: うーん、クラガンモアは、このバニラのようなバターのような甘さがなんともいえませんね。それにラベルも、シングルモルトのなかでいちばん格好いいと思います。

ボブ: ありがとうございます。

奥野: とくにこうしてエアレーターで加水して飲むと格別です。うちの母親は79歳で、いままではウイスキーなんて飲まなかったんですが、このエアレーターでトワイスアップを作って出してあげたら、「あら、美味しいわね」って言って、以来、喜んで飲むようになりました。

シマジ: 奥野さんはクラガンモアもお好きなんですね。

奥野: はい、大好きです。ラベルのここに山猫が描いてあるんですよ。最近のボトルはその山猫がちょっと大きくなりましたね。シェリーっぽさも強くなって、より美味しくなりました。

スペイサイドで最も偉大なシングルモルト
クラガンモア 12年(CRAGGANMORE 12 YEARS)

サーモンフィッシングで有名な川の岸に建つクラガンモアは、多くの愛好家がスペイサイドモルトの決定版と認めます。幾つものフレーバーが複雑に広がり、スモーキーなフィニッシュが持続します。