「グルテンフリー」が性欲減退に効果あり!?驚きの研究結果

カギは脳にあった
デイビッド・パールマター プロフィール

砂糖や小麦を絶ったら炭水化物が食べたくてたまらないのではないかと心配する人もいる。意志が弱くても、現実的に本当に実行可能なのかといぶかる。だが、まっ先に、「できる」と言わせていただこう。

今日からみなさんは「90/10のルール」が守れるかどうか、試してみてほしい。つまり、90パーセントの時間は健康的に食べ、残りの10パーセントは放っておく。

そしてあまりにもルールを守れていないと感じたら、いつでも再スタートするのだ。

理想的なのは極端な低炭水化物と高脂肪の食事である。

これまで大好きだったおいしい食べ物を全部やめるとなると、イライラするかもしれない。しかし、あきらめることはない。それをできるだけ簡単なものすることを約束しよう。パンの代わりにほかのものを置けばいいのだ。バター、肉、チーズ、卵など、どういうわけかあなたにとって悪いものだと決めつけていて、食べようとしなかったもの、それに、とても健康にいいたっぷりの野菜などがパンの代わりになるはずだ。

炭水化物の代わりに、肉、魚、卵、ナッツといったタンパク質と脂肪に加え、野菜を摂ると良いという。Photo by iStock

たとえば、普通の小麦粉の代わりにココナッツの粉や、アーモンド・パウダーなどのナッツの粉を試し、砂糖の代わりに天然の果実で料理を甘くしてみる。また加工した植物油で調理するより、純粋なバターやエキストラ・バージン・オリーブオイルを用いる。多くの場合、オリーブオイルの代わりにココナッツオイルを料理で使えることを念頭に置いておきたい。

外食なら、たとえば焼き魚と温野菜なら無難だ。

間食したいときにはいつでもできるのが、この食事療法の嬉しいところだ。次にいくつか例を載せる。

●ひとにぎりの生のナッツ(ピーナッツは除く。ピーナッツはマメ科植物であり、ナッツではない)。またはナッツとオリーブのミックスにする。

●ブラック・チョコレート(カカオ70%以上を数粒)

●きざんだ生野菜

●クラッカー(チーズと、小麦が入っていない低炭水化物のもの)

 

1日の炭水化物はせいぜい60グラム以下、つまり1回に食べる果物に含まれる量程度とする。これは一見、不合理なように思えるかもしれないが、日常的にパンにマーガリンを塗り、たっぷりフルーツを食べるという方法をそろそろ変えるよう私は勧めたい。

炭水化物に頼る代謝から、脂肪やタンパク質に頼る代謝に変えればすぐに目標は達成しやすくなる。たとえば、苦労せずに継続的に体重を減らとか、1日中もっと元気でいられるとか、よく眠れるとか、もっと記憶力を磨いて脳の働きがよくなるとか、よりよい性生活を送れるといった目標だ。

数日か数週間で、思考は明晰になり、よく眠れて、活力も増すだろう。頭痛は軽くなり、ストレスにも難なく対処でき、気分が明るくなる。ADHD、不眠症、迎うつ症など慢性的な神経系の症状のある人は、自分の症状が軽くなるか消えていることに気づくだろう。やがて体重が減少し、臨床検査では多くの項目で大幅な改善が見られるだろう。もし自分の脳の中を見ることができれば、最高の働きをしていることがわかるに違いない。

パールマター氏が力説するのは、「限られた炭水化物とよい脂肪」の食事だ。しかしすべての食事をコントロールすることはなかなか難しい。日々の食事の中で10パーセントだけは好きな食事をしても、さまざまな「悩み」が解決できるかもしれないのであれば、ハードルは多少下がるのではないだろうか。

 
神経科医・デイビッド・パールマター氏が30年のうちに集めたエビデンスをもとにまとめたベストセラー『Grain Brain: The Surprising Truth about Wheat, Carbs, and SugarーYour Brain's Silent Killers』の翻訳版。グルテンとは果たして何か、脳にどのように影響するのか、どのような食事がよいのかを細かく説明。「1週間のメニュー」「おすすめサプリメント」といった食事療法に加え、「脳の萎縮を防ぐ運動」「睡眠と脳の関係」など脳の健康を保つアドバイスがあり、具体的な4週間プログラムもまとめられている。

(記事構成/長谷川あや 原書本文構成/クリスティン・ロバーグ(Kristin Loberg)日本語版単行本翻訳/白澤卓二)