「グルテンフリー」が性欲減退に効果あり!?驚きの研究結果

カギは脳にあった
デイビッド・パールマター プロフィール

いままで「悪役」とされていた脂質の効果

この話はこれまで「信じなさい」と教えられてきたこととは正反対だ。

1950年までに、私たちは年間18ポンド(約8キログラム)のバターを食べるのではなく、3ポンド(約1.3キログラム)弱の植物油を食べるようになっていた。マーガリンも、私たちの食事で急速に支持を集めていた。20世紀中盤では、8ポンド(約3.6キログラム)も食べていた。

しかし、特定の種類の脂肪には健康上の問題が伴う。たとえば、マーガリンや部分的に水素添加した植物油のような加工食品に含まれる、「トランス脂肪酸」は有害であり、明らかに慢性疾患を結び付いているという科学的確証があるが、肉や卵の黄身、チーズ、バターに含まれるような自然由来の飽和脂肪酸は必要だ。体は自然の中にある飽和脂肪の源を大量に摂取するように設計されているのだ。

マーガリンや水素添加した植物油ではなく、エクストラバージンオリーブオイルやココナッツオイルなら良質なコレステロールを摂ることができる. Photo by iStock

興味深いことに、人間が食事として必要な炭水化物は、ほぼゼロだ。つまり、私たちは最低限の量の炭水化物で生きられる。そしてその炭水化物は必要に応じて肝臓に供給されるようになっている。

ところが脂肪はそうではない。摂らなければ生きていけないのである。

2012年秋、医学誌『アルツハイマー病ジャーナル』に、メイヨー・クリニックで行われた研究についての報告が掲載された。

その研究では、自分のお皿に炭水化物をたっぷり盛る高齢者は、軽度認知障害(MCI)の進行リスクが4倍近くあることが明らかになった。このMCIは一般的にアルツハイマー病の前兆と考えられている。MCIの徴候としては、記憶、言語、思考、判断に伴う問題などがある。

まさにこの研究によって、健康的な脂肪を豊富に摂っている人は、認知機能障害になる割合がそうでない人に比べて42パーセント低いことがわかった。

 

私は人びとが健康を取り戻す瞬間をいくつも目にしてきた。

穀物をやめて脂肪とタンパク質を増やしたその日に発作が止んだ癇癪患者については、数え切れないほどの事例研究がある。

高コレステロールであれば、脳疾患をわずらうリスクが低減し、寿命が長くなることがわかっている。同じように、食事による脂肪の量が多いことは(ただし体にいい脂肪であり、トランス脂肪ではない)、健康にとって重要であり、そのおかげで脳はフル稼働できるのだとわかってきている。

一体何を食べたらいいのか?

こう聞かれることがよくある。「いったい何を食べればいいのか」