北朝鮮の対米戦費に関する、元経済ヤクザのある考察

なぜ彼らは大国相手に戦えるのか
猫組長

アヘン生産量の変化が意味するもの

1978年に軍事クーデターが起きたアフガニスタンは、その後社会主義政権となり、これに反対して、ムジャヒディン(イスラム義勇兵)が武装蜂起する。

79年、社会主義政権を守るためにソ連がアフガニスタンに武装介入するのだが、当時、アフガニスタンに石油と天然ガスのパイプラインを通して、海まで資源を運ぶという「中央アジアパイプライン」構想がアメリカを中心に浮上しており、この思惑からアメリカをはじめとする多くの国がムジャヒディンを支援する。

 

その後、ムジャヒディンからタリバンが生まれ、96年に首都・カブールを掌握してタリバン政権が樹立する。

【PHOTO】iStock

ところが政権成立後から、タリバンはテロ組織のアルカイーダと接近、そして2001年にアメリカで9・11テロが起こる。タリバン政権は、その首謀者ビンラディンらをかくまい、アメリカへの身柄引き渡しを拒否。これに怒った当時の大統領・ジョージ・W・ブッシュ氏は、9・11からわずか1カ月後の10月に「不朽の自由作戦」を開始する。

この歴史の流れを押さえながら、国連の薬物犯罪事務所が「World Drug Report 2004」で発表したデータを基に作成した図を参照して欲しい。

01年にアヘンの生産量が激減していることがわかるが、この01年こそ、「不朽の自由作戦」開始の年である。その翌年からアメリカ軍がアフガニスタンに駐留するのだが、その後、麻薬の生産量が復活したことがわかるのだ。

06年ごろ、私は旅行でアフガニスタンを訪れたのだが、その時、この生産量の復活の本当の意味を知ることになる。

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