# AD special

「一杯目はビール」ではなく、私はいつもタリスカーソーダです

タリスカー・ゴールデンアワー第9回(前編)

奥野: 個人的な嗜好の話ですけど、タリスカーはやっぱり美味しいです。「一杯目はビール」という人が多いですけど、わたしは迷わず「タリスカーソーダ」と言うことが多いですね。ウイスキーソーダではなくタリスカーソーダです。それが定番です。

ボブ: ありがとうございます。さあ、どうぞ。

奥野: うーん、そしてタリスカースパイシーハイボールはそれに輪をかけて美味しいですね。このブラックペッパーの刺激がクセになります。

シマジ: 食事のときの伴奏者としてもいいんですよ。料理の邪魔をせず、食欲を増進してくれます。

奥野: 個人的にシングルモルトのなかでいちばん好きなのは、クライヌリッシュなんです。いちばん好きといってもいいくらいです。ちょっとリーフィーな感じがして、塩っぽくて、そのなかに甘さもあり、美味しいですよね。

シマジ: ブローラは?

奥野: ブローラはクライヌリッシュの兄貴分じゃないですか。ですから、大好きですよ。じつはうちで猫を飼っているんですけど、その猫に名前をつけるとき、「ブローラ」とか「カリラ」とかにしようとしたら、嫁さんから「それってウイスキーの名前じゃない」と言われて却下されたことがありました。

シマジ: アッハッハッハッ。

ボブ: バレバレでしたね(笑)。

ヒノ: それで結局、なんと命名したんですか?

奥野: 純和風に、「真葛(まくず)」にしました。三毛猫でしたから。

ヒノ: あ、それ、漫画『陰陽師』の阿倍野清明の奥さんの名前じゃないですか。

奥野: はい、その通りです(笑)。

シマジ: 宮司の飼い猫が「ブローラ」じゃ、ちょっと具合が悪いかもしれませんね。そういえば、ブローラもポートエレンも再稼働するというニュースが流れていましたね。ポートエレンは味にずいぶん幅がありますが、復活する新生ポートエレンがどんな味になるかいまから愉しみです。

ボブ: むかし出来た当初のポートエレンなのか、もしくは70年代に再稼働して83年に閉鎖されるまでのポートエレンなのか、どちらの味を再現するかというのが1つの大きな問題です。どちらにするか選ばなければいけません。

そうだ、いつか伊勢丹サロン・ド・シマジにやってきたラガヴーリンの所長、ジョージ・クロフォードさんがポートエレン復活プロジェクトに参加しているんですよ。

シマジ: それは素晴らしい。ジョージって名前ですが、じつは豪快な女性なんですよね。でも、ブローラはまだしも、ポートエレンの再稼働は大変でしょうね。

立木: そう言えばシマジ、今年発売されたポートエレン16thとブローラ38年は買ったのか?

シマジ: 清水寺の舞台から飛び下りる思いで買いましたよ。

ボブ: お買い上げありがとうございます。

立木: じゃあ、約束通りおれにも飲ませろよ。

シマジ: 喜んで。

後編は12月27日公開予定

奥野雅司(おくの・まさし)
1965年、東京都生まれ。國學院大學卒業。同大学院神道学専攻修士課程修了後、石神井氷川神社禰宜に就任。平成19年、同神社宮司に就任。趣味は能楽と刀剣鑑賞。最近は酒類醸造と宗教文化の関わりに興味をもっている。
島地勝彦(しまじ・かつひこ)
1941年、東京都生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY』『Bart』の編集長を歴任した。柴田錬三郎、今東光、開高健などの人生相談を担当し、週刊プレイボーイを100万部雑誌に育て上げた名物編集長として知られる。現在はコラムニスト兼バーマンとして活躍中。 『甘い生活』『乗り移り人生相談』『知る悲しみ』(いずれも講談社)、『バーカウンターは人生の勉強机である』『蘇生版 水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負』(CCCメディアハウス)、『お洒落極道』(小学館)など著書多数。
ロバート・ストックウェル(通称ボブ)
MHDシングルモルト アンバサダー/ウイスキー文化研究所認定ウィスキーエキスパート。約10年間にわたりディアジオ社、グレンモーレンジィ社、他社にて、醸造から蒸留、熟成、比較テイスティングなど、シングルモルトの製法の全てを取得したスペシャリスト。4ヵ所のモルトウイスキー蒸留所で働いた経験を活かし、日本全国でシングルモルトの魅力を面白く、分かりやすく解説するセミナーを実施して活躍しています。