2017.12.03
# 自己啓発 # ラグビー

最強コーチ、エディー・ジョーンズ「自信がないあなた」へのレッスン

変わるのは、こんなに簡単だった
エディー・ジョーンズ プロフィール

日本人ハーフとして受けた「差別」から「勝利」へ

若い頃、私はオーストラリアで、人種差別の標的になったことがあります。当時のオーストラリアには、根強い差別や偏見がありました。

私は日本人とのハーフですし、体も小さい。しかし、だからこそ、体格がものを言うラグビーで自分を試し、自分の存在を証明したいと思ったのです。

 

私は誰を相手にしても競えることを、自分にも周囲にも示したいと思いました。

私は背も高くなく、ほかの選手より身体的に劣っていることは事実です。そのため、より多くの練習が必要でした。

その体験を通して言えるのは、当初掲げた目的を達成しようと思えば、常によくなろうという意識を忘れてはならないということです。

大抵、目的までの道のりは長いものです。つい気持ちにたるみが生まれたり、不安や迷いが生じたりするものです。

そんな時、人はよくなろうという意識を見失いやすいのではないでしょうか。

今よりよくなるとは、今の自分を変えることにほかなりません。

自分を変えることは、非常に困難で、つらいことです。

自分を変えるためには、自分を見つめ直し、改善していかなければなりません。それはとても面倒なのです。

[写真]「自分が変わるためには、自問自答する他ありません」と指摘するエディー氏<撮影:渡辺充俊(講談社写真部)>「自分が変わるためには、自問自答する他ありません」と指摘するエディー氏<撮影:渡辺充俊(講談社写真部)>

誰でも、楽なことと面倒なことがあり、どちらを選ぶかと言われれば、前者を選びます。

それでも、面倒なことを選び、よりよくなるためには、どうすればいいか。

まず、自分が変わる必要があることを認めなければなりません。

それを認めるためには、自問自答するしかありません。必要を認めない人が、変われるはずがないのです。

「最大のリスク」をとることで自分と世界を変える

何事においても、成功するためには、リスクを取ることが不可欠だと私は思います。

私の人生、キャリアにおいて、私が取った最大のリスクは、一度出た日本に戻り、代表のヘッドコーチに就任することでした。

その選択をする時、私にとって必要だったのは、自分は日本のラグビー界に大きな変革をもたらすことができると、強く信じ込むことでした。

もしそれが失敗に終われば、その後は一生大きなコーチの仕事が巡ってくることはないでしょう。

日本代表チームは、2015年まで20年以上、ワールドカップで1勝しかしたことがありませんでした。そのようなチームのヘッドコーチを引き受けることは、私には退路を断った選択だったのです。

何事もしっかり考えることは必要ですが、とにかくやってみることも大事です。

世界のレベルから見ると、確かに当時の日本代表は、弱いチームでした。しかしどんな状況でも、私は、チャンスは必ずあるという考え方をします。その信念に基づき、日本代表チームの強化に取り組みました。

その結果、私の率いた日本代表チームは、2015年ワールドカップで3勝することができました。

自慢するつもりはありませんが、私は誰もが絶対に不可能だと思っていたことを、成し遂げることができました。本当に世界中の誰もが、日本が世界に通用するラグビーをできるようになるなど、夢にも思っていませんでした。

私がなぜ飛躍ができたのかといえば、まず大きなリスクを取ったからです。大きなリスクの中には、大きなチャンスが潜んでいます。本当に大きなチャンスは、そこにしかないといっていいでしょう。

そのチャンスをものにできるかどうかは、本人の努力次第ということになります。

日本代表を強くできたため、私には、さらにチャンスが巡ってきました。ラグビー強国イングランドのヘッドコーチの要請です。

一度チャンスをものにすると、それは次から次に巡ってきます。今私は、そのことを実感しているところです。

日本での経験は、私に大きな勇気を与えてくれました。

何かを大きく変える時、誰しも躊躇すると思います。しかし実際は、そこには何の障害もないのです。あるとすれば、それは自分の心の中にあるにすぎないのです。

そのことに気づいた時、人は勝利や成功への大きな一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

[写真]エディー・ジョーンズ氏が「親友」と呼ぶ、ゴールドマン・サックス証券株式会社社長の持田昌典氏が普段から心がける「勝利の哲学」も初公開。誰でも今すぐ始められる「勝利を引き寄せるマインド・セッティング」が明らかに!
エディー・ジョーンズ氏が「親友」と呼ぶ、ゴールドマン・サックス証券株式会社社長の持田昌典氏が普段から心がける「勝利の哲学」も初公開。誰でも今すぐ始められる「勝利を引き寄せるマインド・セッティング」が明らかに!

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