連敗のサッカー日本代表と強豪国には「埋めがたい差」がある

「頑張る」で勝てないのは当たり前
大野 俊三 プロフィール

「頑張っている」では意味がない

僕が現役時代、鹿島アントラーズでプレーをしていた時はそうでした。守備陣は我慢の連続ですが、ボールを奪うとジーコに繋げる。するとジーコが最前線にいる黒崎久志や長谷川祥行にうまく展開してゴールに結びつけました。
 
今の日本代表の選手は常にみんなが頑張っています。そして、みんながそつなくプレーできています。しかし、“コイツにボールを繋げれば、何か起こしてくれる”という絶対的存在がいないのが少し寂しいですね。
 
ベルギー戦の失点シーンはナセル・シャドリ1人に4人がかわされ、クロスを上げられてロメロ・ルカクにヘディングで決められました。DFとボランチ含めてあれだけ切り込まれてはダメでしょう。そしてボールホルダーばかり見てしまい、裏に走っているルカクにマークをつききれなかった。

日本の指導者たちは子供に教える時に「ボールばかり見てはダメだよ」と口酸っぱく指導しています。にもかかわらず、代表クラスの選手たちがあれをやってはいけませんね。

 

もう1つ大きなトピックスがありました。浦和レッズが10年ぶり2度目のACL制覇を成し遂げました。日本勢としても9年ぶりのACL優勝です。浦和の選手、スタッフ、サポーターの皆様にはおめでとうございます。

決勝の対戦相手のアルヒラルはレベルの高いチームでした。ファーストレグ、浦和は引いて守る戦術を採用しました。その中でラファエル・シルバの先制点が浦和イレブンを楽にしました。のちに同点ゴールを許しましたが価値あるアウェーゴールをもぎ取り1対1でホームに帰ってこられたのは大きかった。
 
ホームで行われたセカンドレグ。0対0でも浦和の優勝です。浦和は長澤和輝をトップ下に据えて、前線からボールを追い、攻撃的にでました。第1戦よりチャンスは作れていたと思います。そして後半35分、冷静さを欠いた相手選手が退場しました。これでゲームは決まりましたね。

スコアレスドローでもいい浦和は、数的有利になったことでやるべきことがはっきりしました。無理はせずにチャンスが来たら確実に仕留める。終了間際にカウンターからシルバが抜け出し豪快にゴールネットを揺らしてくれました。
 
この優勝で浦和は12月にUAEで行われるFIFAクラブワールドカップに出場します。ヨーロッパ代表のレアル・マドリードと対戦できる可能性があるだけに、頑張ってほしいですね。