任侠山口組・織田代表が激白「私は高山清司若頭と会う用意がある」

溝口敦のスクープ・レポート
溝口 敦

10年後の覇者はだれか

本部事務所がないから、傘下団体の組員による本部当番もない。組員は1日1回、組事務所に連絡のことといった縛りは掛けず、ガチガチの管理は退ける。

ヤクザだから、服装は自由に。たとえ何かの式であっても、黒の上下にワイシャツといった決まり切った服装でなくてよい。カラーシャツも、掛けたければサングラスも、染めたければ茶髪も、OKと徹底している。

この辺りは織田代表の年齢も関係していよう。彼は51歳、司忍組長は75歳、高山清司若頭は70歳、井上邦雄組長は69歳である。織田代表は他の三人に比べおおよそ20年、一世代分若い。

考えてもみてほしい。10年後、司や高山、井上は生物的に生命はあっても、おそらく社会的な役割は果たせていまい。三国志で誰が勝つか考えるとき、年齢は見逃せないポイントである。

また現有の組員数も勝敗の重要な要因になる。六代目、神戸、任侠の順で数が少なくなることは当然だが、三派間の移動が激しく、正確な数は掴みにくい。

趨勢でいえば、六代目やや増、神戸減、任侠増といった感じだろう。と同時に、単に組から蒸発する音信不通者も増えている。

三派山口組全体でいえば、分裂しつつ縮減する戦場の中で、三派は覇を競っている。が、今、勢力が優勢なところが最終的に勝つとは限らない。外野席には判官贔屓の野次馬も少なくないからだ。

織田代表は司組長、井上組長に対し、過酷なカネ集めの他、出身母体による味方身びいき人事、トップが下の言葉に耳を貸さない上意下達体制の改革をも打ち出している。

 

こうしたことの詳細は講談社から出たばかりの拙著『山口組三国志 織田絆誠という男』を手に取っていただければと思う。

わが田に水を引く言い草だが、本は幸いに評判がよく、歴代の山口組のどこに問題があったかよく分かる、織田絆誠の語りを通して、人となりや考えに接することができた、などの声が筆者のもとに届いている。