2017年視聴率「最終戦争」絶対王者・日テレに死角はあるのか

2位はテレ朝、TBSの大混戦
週刊現代 プロフィール

『シン・ゴジラ』という秘策

では、王者・日テレに死角はまったくないかと言えば、そうではない。

「日テレが得意とする、いわゆる『ドキュメントバラエティ』という手法がいつまで人気を保てるかは誰にも分かりません。どんなに盤石な番組でも裏番組の企画が大当たりするなど、何かのキッカケで崩壊することはあると思います。

しかも日テレには日曜夜の制覇というあまりに強烈な成功体験があるので、変化に対する恐怖心がどうしても生まれてきます。これは今でもフジテレビが苦しんでいることでもあります」(氏家氏)

 

日テレのバラエティが強いといっても、圧倒的なのは日曜夕方の高視聴率番組『笑点』から21時開始の『行列のできる相談所』までの流れだけ。

裏に大ヒット番組が現れれば流れは寸断される。また、連続ドラマは、今クールはP帯の3本中2本が1ケタに低迷している。

一方で、昨年は3部門とも民放2位だったテレビ朝日には、常時13%以上を取れるようなバラエティのレギュラー番組が存在しない。

また、過去の好調の原動力となっていた大型のスポーツ生中継番組が年内はもうない。つまり、一発逆転のコンテンツがないのだ。

元日本テレビ宣伝部長で現在は九州産業大学教授の岩崎達也氏が言う。

「テレ朝はドラマが堅調だった一方で、やはりバラエティで冴えたものがありません。ただ、11月12日に飛び道具的に映画『シン・ゴジラ』を放送して、15.2%を獲得しました。この時期に放送したのは明らかに年間視聴率を意識してのことでしょう。

地上波初放送のヒット映画は高視聴率を必ず取るコンテンツ。各局取り合いになったことが推測されますし、放送権料も高額です。こういった爆発力のある映画や番組がもう一つ二つほしいところでしょう」