小泉進次郎がどんどん過激になってきた「ある事情」

「このままだったら自民党は必要ない」
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本当の下積みができるか

田崎氏は、進次郎のメディア露出の戦略を、こう分析する。

「きちんとメッセージを出すときと、様子をみるときと使い分けていますよね。たとえば国会での質問時間配分の問題は、踏み込んだ発言をしていない。『世の中の多くの人が共感するだろう』という段階になるまで、軽々な発言はしないんです」

非の打ち所がなさそうな進次郎。弱点はないのか。実は女房役の福田は、「女房」としてこう進次郎に苦言を呈している。

〈 やっぱり下積みの経験がないんですよ。(略)人の苦労はやっぱりわからなきゃいけない。

下積みの苦労って、たぶん彼はこの2年間やってきたことが下積みだと思っているかもしれないけど、それはエリートの下積み。本当の雑巾がけは知ってたほうがいいだろうなあ 〉

進次郎より14歳年上で、サラリーマン生活の長い福田らしい発言だ。

全農改革で、進次郎は福田に対して、JAや全農の組合員の前で「若手の議員に、(農家に対して)厳しい意見を言わせてほしい」と伝えたが、福田はこう反論したと言う。

〈 それね、いいですけど、処遇できるんですか。言わせたあとに何かポストとか、選挙で万全の応援をして絶対に落とさせないとかできない限り、そういうことを軽々にしちゃダメですよ 〉

 

ただし、今の進次郎に対し、福田のように耳の痛い話もできる立場でいられるのは、ほんの数人だろうと田崎氏は言う。

「影響力が格段になったため、政権が発言を気にするのは、小泉さんのものだけ。だから先日、3000億円の話で政府批判したという時は、僕も心配して、『小泉さんの注目度は衆院選を通じてものすごく上がっているのだから、言う時期や場所を選んだほうがいい』と申し上げましたよ。

ボールを繰り返し投げ続けていると、摩耗して小池百合子さんのようにスポイルされてしまう可能性だってありますから」

進次郎は、福田という女房役を得て、さらに成長した。田崎氏が続ける。

「小泉さんは、どこかで気を抜いたほうがいい。安倍首相も、第1次政権の失敗があって今があるわけで、人間だから必ず大失敗するときがある。そこから這い上がるときに、小泉さんの真価が試されると思います」

進次郎が将来の総理というのは衆目の一致するところ。「小泉首相、福田官房長官」という2代にわたるコンビが誕生する日は来るのか。

(文中一部敬称略)

「週刊現代」2017年12月2日号より