小泉進次郎がどんどん過激になってきた「ある事情」

「このままだったら自民党は必要ない」
週刊現代 プロフィール

父・純一郎の忠告

強気のパフォーマンスは、努力に裏打ちされたものだった。スポーツ紙を含めて毎日10紙の新聞をむさぼり読み、睡眠時間を削って勉強を重ねた。

〈 寝るのが午前2時、3時……。4時になるときもある。部会長って部会を開くまでの仕事がすごいんですよ。

政治の世界は会議の場が勝負ではなくて、会議までが勝負という部分があるじゃないですか。根回しをして、そのときまでに仕込んで、徹底した電話かけと同時に、自分もインプットを重ねなきゃいけない 〉

 

この勉強家ぶりを福田も称え、二人はこう語り合っている。

〈 福田: 素直で勉強家。だからお父さん(純一郎)が、「あいつは勉強しすぎてダメだ」って言ったのがよくわかった。

「(兄の)孝太郎のほうがわかってるんだ。あいつ勉強しないから。進次郎は勉強しすぎるんだよな」って言ったのがよくわかる。ほんとに真摯に勉強するし、自分の見られ方もよくわかっている。

小泉: うちの親父が、「勉強しすぎはダメなんだ」って言うじゃないですか。それね、やっぱり年齢と立場がありますよ。僕の立場、年齢で「いや、勉強しすぎちゃダメなんですよ」なんて言ったら、ただの勉強不足じゃないですか。そうでしょ 〉

人たらしの術も「さすが」のひと言。『小泉進次郎と福田達夫』のなかでは、「海軍カレー」や「かりんとう饅頭」といった横須賀名物を手土産に持ってきた話を引き合いにだして、農水省の官僚がこう語っている。

〈 資料を作った課の若手職員に差し入れを持ってこられたり、若手職員を議員会館の事務所に招いて、そこでランチを振る舞いながら、資料作りの苦労話を聞かれた。そういうねぎらいをしてくれるんですね 〉

2人のタッグは成功だった。進次郎がこう総括している。

〈 ある意味、僕らは発言する入場券を農林部会長と部会長代理をやったことによって得たと思う。もしも一度も経験をしてなかったら、発言権すらもなかったと思う 〉

事実、発言権を得た進次郎は、どんどん過激になっている。

「党は何も聞いてないし、議論もしてないですから。このままだったら自民党必要ないですよ!」

11月1日のことだ。小泉進次郎による、公然の安倍批判とも受け取られかねない発言だった。安倍首相は、幼児教育無償化の財源として、約3000億円の拠出を財界に求めたが、自分は聞いていないと言うのだから。

翌日には自ら呼びかけて総選挙の「反省会」を自民党本部で開催し、こう語った。

「議席の数ほど自民党の信頼が回復していないという危機感の表れだ」

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こうした発言は、むろん、メディアに逐一流れる。印象的なワンフレーズを連発し、世論の流れをつくっていった純一郎を想起させる。進次郎は、「お父さんに似てしまったところは?」という田崎氏の問いに対して、こう答えた。

〈 うちの親父、ワンフレーズってよく言われたじゃないですか。これは必要だったからワンフレーズになったんだということが、自分がこの立場になってよくわかりました。

というのは、マスコミは自分の都合がいいように発言を切るから。ワンフレーズだったらどこも切りようがない 〉