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リーダーに必要なものが、ようやく分かりました

サッカー宮本恒靖の挑戦

提供:ハミルトン
/スウォッチ グループ ジャパン

「イノべーティブでありたいですね」

宮本恒靖さんは言う。

シドニー五輪、日韓・ドイツという二度のW杯で日本代表キャプテンをつとめリーダーシップを発揮してきた彼は、現役引退後FIFAマスター(国際サッカー連盟が主催する修士課程)への留学を経て、現在は指導者として歩みを進めている。

Jリーグと並行して大学を卒業し日英独の3カ国語を話す知性派として知られる宮本さん。日本サッカー界を担う次世代のリーダーは、その視線の先にどんな地図を描いているのか? 

アメリカのパイオニア精神と共に腕時計の新たな地平を切り開き続けてきたハミルトンの時計を腕に、宮本さんが今のチャレンジを語る。

(取材・原稿:河合 映江、撮影:目黒 智子)

宮本 恒靖(みやもと・つねやす)
1977年大阪府生まれ。10歳でサッカーを始め、18歳のときガンバ大阪ユースからトップチームに昇格。同時に同志社大学経済学部に進学してプロと学業を両立させる。2002年の日韓大会、06年のドイツ大会と二度のW杯に出場。主将、そしてディフェンスの統率役としてチームを牽引した。07年オーストリアのレッドブル・ザルツブルクへ移籍。09年ヴィッセル神戸に加入し11年引退。12年FIFAマスターに留学し13年修了。17年からガンバ大阪U-23の監督を務める。

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2017年、宮本さんは古巣であるガンバ大阪のU-23チーム監督として初めてJ3のシーズンを戦った。1年を振り返り、最初に口をついたのは「難しかった」という言葉だった。その表情からは、結果が出せなかっただけでなく、思うようにできなかったことへのジレンマがにじむ。

「それまでの2年間、ジュニアユースやユースといった育成カテゴリーでの指導者をやりましたが、プロ選手を率いることはまた違う体験で……。加えて今年はチームのやりくりがなかなか苦しかった。それでも、苦悩を含めていろいろな意味で経験を積むことで、自分自身のキャパシティを広げることができた1年でした」

キャプテンから指導者へ。リーダーとして積み重ねた時間や経験が次へのステップとなる。

タイミングを見逃さず
決断を下せるリーダーでありたい

現役時代は、日本代表のキャプテンとしてシドニーオリンピック、日韓大会、ドイツ大会と二度のW杯に出場。「主将・宮本恒靖」を印象づけた。

「自分が生粋のリーダーではあるとは全然思いませんが、幼い頃からキャプテンという役割を与えられてきたことで、自分の中にリーダー気質みたいなものが根づいたんだと思います。

よく『大変じゃないですか』と聞かれますけど、物事を決めるにあたって何かしら方向づけをすることは責任を感じると同時に喜びでもあるんです。責任を与えられたことで、しっかりやらなくてはと頑張る。やりがいも感じるし、そうした時間を積み重ねて自分が成長できた部分もたくさんあります。

キャプテンであれ監督であれ、選手たちに的確で適切な言葉をかけるために、タイミングを見逃さないようにしたいという部分は共通です。

何よりも決断をしっかり下せるリーダーでありたいですね。それはビジネスの世界でも同じだと思います。これまで培った経験もありますが、周囲の状況を知覚できるよう観察することを大切にしています」

この日は、ネイビー系のジャケットでインタビュー現場に現れた宮本さん。手元には同じく同系色のハミルトンの時計を合わせて。日本代表のサムライブルーに通じる強いメンタリティを感じさせる。

観察眼を養うため、世のリーダーたちの言動も見逃さない。

「サッカー界に限らず、リーダー的な立場にある人たちの立ち居振舞や、どんな場面でどんな言葉を発しているかは参考にしますね。

自分としては、指導者として少しずつステップアップしているという感覚はあります。将来的には、まずJ1のチームで指揮をとることができるような準備をしていきたい。ただ、実際にそうしたポジションについてみないと自分に何ができるのかはわからない、その先は見えてこないんじゃないですかね」

若い選手たちは
もっと貪欲であっていい

「2020年に東京五輪を控えていますが、オリンピック、ましてや自国開催の大会に出るなどまさに特別なこと。当然ながら代表のポジションは並大抵の努力で手が届くものではないし、競争も熾烈です。

ところが、最近の若い選手たちってあまり貪欲ではない、もっとギラギラしていてもいいと感じています。

『掴みたいものがある!』というギラギラした気持ちを、ピッチでも練習の中でも、もっと言葉や態度に出してもいいんじゃないかと思う。そのあたりがちょっと弱いですね」

日韓共催のW杯で初のベスト16進出。たぎる気持ちを前面に出してしのぎを削った自分たちの世代から見れば、物足りなさを感じるのも無理はない。しかし、そうした若い選手から最大限の力を引き出すのも指導者に課された役割だ。

「今は試行錯誤の連続です。最初の頃は、比較的やわらかい調子で接していたんですが、5月頃だったか、バンと強く言っても選手が反応できないといったことがあって。

先日の試合では、ハーフタイムにあえてかなり強い口調で怒りました。あまりに不甲斐ない戦いだったので、後半はメンタルを変えることが急務だったのです。選手の胸を叩いて鼓舞しました。

『おまえら、何とかしようという気持ちを出されへんのか!』という内側から湧き上がる怒りもありました。選手たちが成長するためにはどうしても勝たなければいけなかった試合だったので、それを改めて意識してほしかったんです。

ただ怒りを表すだけでもダメで、精神的なところを強調しながらも、どのように戦うかも示さなければいけない。選手の反応をみながらですが、簡単なことではないですね」