住宅ローンで500万円の差がつく「貯金の秘密」

低金利よりも重要なことがあった
山下 和之 プロフィール

借入額3000万円で274万円の差

では、実際の返済額ではどれくらいの差になるのだろうか。図表4をご覧いただきたい。

借入額3000万円、35年返済だと、自己資金1割以上なら1.37%の金利が適用されて、毎月返済額は8万9956円。それが、自己資金1割未満では金利が1.81%に上がって、毎月返済額は9万6478円に増える。毎月6522円の負担増で、フラット35はこれが35年間確定しているので、その差は実に約274万円にも達する。

 

返済期間20年だと多少差は小さくなるが、それでも20年間で約146万円の差になる。
これだけの差があれば、何としても自己資金を増やして、超低金利メリットをフルに活用したいという気になるはずだ。

実際には500万円近い負担の軽減

しかも、実際には自己資金が増えれば、その分借入額が減って、返済額軽減効果はもっと大きくなる。図表4の2にあるように、4000万円の住まいを全額フラット35で取得すると、金利は1.81%で、毎月返済額は13万円近くになる。

それが、500万円の自己資金を用意して、借入額が3500万円に減少すると、毎月返済額は10万円台の半ばですむ。月額にして2万円以上の軽減で、35年間の合計では購入額4000万円の全額ローンだと約5403万円の総返済額に対して、借入額3500万円だと約4408万円ですむ。

35年間の総返済額が995万円も少なくなる。当初に500万円の自己資金を出すかどうかの違いがあるので、それを差し引いても500万円近くもお得になると言うことだ。

超低金利がいつまでも続くとは限らない。だからこそ早めに自己資金を増やして、超低金利メリットをフルに活用できるうちにマイホームを取得したいところだ。