住宅ローンで500万円の差がつく「貯金の秘密」

低金利よりも重要なことがあった
山下 和之 プロフィール

10年で26万円の差に

上の例にあるような0.15%の程度の差ならさほどのことはないと思うかもしれないが、そんなことはない。図表2をご覧いただきたい。

これは、借入額3000万円で、変動金利型を利用した場合と固定期間選択型の固定期間10年を利用した場合の、当初5年間または10年間の負担の差を表したものだ。

変動金利型は、最優遇金利の0.625%なら毎月返済額は8万円を切るが、0.775%になると8万円を超える。月々2000円以上、年間で2万円以上の差。変動金利型だとこれが5年間続くので、5年間で約12万円の違いが発生する。

 

変動金利型は借入後に適用金利が上がり、返済額が増加するリスクが大きいので、当初10年間の金利が固定している固定期間選択型の10年ものを利用すると、毎月返済額の差は2199円に増え、10年間で26万円以上の差になる。

最長35年間の金利が固定している全期間固定金利型の住宅ローンだと、この差がもっと大きくなる。

フラット35は0.44%の差が

民間住宅ローンでも全期間固定金利型があるが、なかでも最も金利が低く、利用しやすいのが、民間と住宅金融支援機構提携のフラット35だ。

このフラット35の金利は図表3にあるように返済期間と自己資金割合によって金利が異なる。

まず返済期間15年~20年をみると、自己資金が1割以上あれば、1.30%~1.92%で、1割未満だと1.74%~2.36%になる。この金利の幅は、金融機関による違いで、フラット35を取り扱っている金融機関のなかでは、一番低い金利を採用しているところが最も多くなっている。

つまり、自己資金が1割以上ある人が、最も低い金利を提示している金融機関に申し込めば1.30%で利用できるということだ。

これに対して、返済期間21年~35年は、自己資金1割以上が1.37%~1.99%で、1割未満だと1.81%~2.43%になる。

最も多くの金融機関が採用している最低金利でみると、自己資金1割以上と1割以下では金利になんと0.44%もの差があるわけだ。