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1000冊読破して分かった「ホントに役立つ自己啓発書」の見抜き方

キーワードはエビデンスだった
高田 晋一 プロフィール

信頼できる自己啓発書の見分け方

では、信頼できる自己啓発書をどのように見分ければいいのでしょうか。私は個人的に3つのチェックポイントがあると思います。

(1)著者のプロフィールをチェックする
先述のように大学教授や講師といった職業の方ではなくとも、ある一定期間、特定分野について研究した実績のある著者であれば、比較的信頼のできるデータや経験値が積み上げられているため、ある程度の信頼ができるでしょう。

(2)内容(エビデンスの有無)をチェックする
ページをパラパラとめくってみて、論拠となるエビデンスが記述されているかをチェックします。きちんとした著者であれば、著者の主張とともに、「〇〇大学で行われた実験によると~」とか、「〇歳~〇歳男女個人を対象とした調査によれば~」といったデータ的な根拠が必ず明示されています。

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特に、こうしたエビデンスをきちんと示している本と示さない本ははっきり分かれるので、パラパラとめくっただけでもすぐにその傾向は読み取ることができるはずです。

(3)参考文献をチェックする
著者自身が専門の研究者ではなかったとしても、多くの書籍や学術論文、記事などを参照して紡ぎあげられたものであれば、それは一定の説得力を持つことでしょう。本の最後のほうをめくって、どれくらいの参考文献をもとに書かれたものなのかチェックしてみましょう。

エビデンスを疑え!

そしてエビデンスが明示されているものでも、そのデータ自体が信頼に足るものなのかという問題もあります。

 

例えば論拠となるデータの「サンプル数」が極端に少ないデータであれば、これは統計的にはまったく意味をなさないデータと言えるでしょう。

またそのデータの「分析対象」も見てみましょう。極端な話ですが、「最近の学生はほとんど本を読んでいない」という主張の論拠となるデータが「30代~50代のビジネスパーソン300人を対象とした調査結果」だったら、これも意味をなしません。

またそのデータの「時期」の問題もあります。根拠となるデータがあまりに古い調査結果のデータであれば、それをそのまま現代人に当てはめていいのかという問題が出てきます。

そして最後に、最も留意したいのが、そのデータ自体が著者の主張を裏付けるエビデンス足り得ているか、という問題です。