ADHDの息子の進学希望を叶えてあげたい…母親のある決断

漫画家母の奮闘記【最終回】
かなしろにゃんこ。 プロフィール

心の成長が見られた瞬間

発達障害をよくご存じの方なら、当事者が集まって互いに支え合う「自助会」について聞いたことがあるかもしれません。私も『発達障害 うちの子、人づきあいだいじょーぶ!?』(講談社)といった作品を描くときに、だいぶ取材させていただきました。

自助会では、発達障害のある人やその家族、あるいは支援者むけに、発達障害を理解してもらうための交流会を開いているところがありますし、その他にも、コミュニケーションのことなど、いろいろな勉強会をやっているところもあります。

誰でも学ぶことができるんですよ~! 実際、このときに得たことが、反抗期まっただ中の息子との関わりで役に立っています。

先ほどちょっと書きましたが、息子はコミュ力不足なので、学校の友達とよく口論になっちゃうんですね。あるとき、発達障害の自助会で学んだ「人付き合いやコミュニケーションを円滑にする話のマナー」を思い出した私は、「短い言葉で押し付けないように」と息子に伝えてみることにしたんです。

「話が合わなくても相手の趣味に合わせてみたら~?」
「話の内容が分からないときは質問してみたら~?」
「自分と違う意見でも他人の考えを尊重してみたら~?」

などなど、自己主張ばかりではなく、相手の身になって考えるにはどうしたらいいのか!?ということを、さりげな~く繰り返し伝えてみたんです。これ全部、発達障害の自助会で教えてもらった、「上手な人間関係を築くコツ」なんです。

でもまあ、息子がすんなり言うことを聞いてくれるはずもなく、

「そんなことしたって、バカしかいねー場所でどーにもなんねーよ!クソがっ!!」

と、まずは反発ばかりですけどね……(涙)

機嫌が悪いと、「イイ方法あるよ」と言って教えても、

「キレイ事ばかり言いやがって!」

と心には響いていないようでした。

でも2ヵ月、半年と長い時間が経ってから、ですが、私が伝えた話のマナーを使って友だちといい関係を保てていると報告してもらうことがありました。

「友だちの音楽の趣味に合わせてみたら、イイ曲教えてもらってハマった」
「自分がやられてイヤだから、他人の趣味を絶対にバカにしないようにしている」

など、心の成長が見られました。時間かかってるけど息子はきちんと覚えてくれてるんだ! と実感できて、嬉しかったな~。

 

小学校の頃は、人づき合いのためのアドバイスをしても、なかなか理解してもらえなかったし、心の成長は見えてきませんでした。けれど、中学生になるとさすがに違います。手ごたえを感じて「時間はかかるけどイケる!」と確信しました。

他にも息子と険悪な仲にならないように、いろいろな工夫をしています。子どもが好きなテレビ番組を一緒に観て楽しんだり、ネットで面白画像を探して見せ合いっこして大笑いしたりする時間を作るようにしてきました。

若い子に流行っているものを息子に質問していくうちに、いつのまにか親子の会話が合っていったこともあります(笑)。もともと私の精神年齢が低かったのがよかったのかも!?