撮影:立木義浩
# AD special

ウイスキーには、加水しないと見えてこない魅力がある

タリスカー・ゴールデンアワー第8回(後編)

提供:MHD

⇒前編【「虎の穴」で、テイスティングを猛特訓

(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)

シマジ: 曽我さんはどちらのお生まれなんですか?

曽我: 東京です。中央区で生まれました。銀座の近くです。

シマジ: じゃあ銀座は庭みたいなものだったでしょう。

曽我: そうですね。小学校と中学校が銀座にあったくらいですから。ガキのころはよく銀座のデパートで鬼ごっこをして、エスカレーターを逆走したりして怒られていました。

立木: デンチャンはずいぶんイヤミなガキだったんだね。

ボブ: いまはどちらにお住まいなんですか?

曽我: 港区です。中央区に生まれ、港区に住んでいます。ちょっと動いただけで、ほとんど変化がありません。困ったものです。

シマジ: 別に困ったことではないですよ。むしろ幸せなことです。

ボブ: それではみなさん、今日の特別ドリンクのグレンキンチー12年を飲みましょう。

シマジ: うれしいね。じゃあ、エアレーターで加水してください。

ボブ: 了解しました。

シマジ: では、改めまして、スランジバー! アルバ、ゴブラー!

一同: スランジバー! アルバ、ゴブラー!

曽我: うーん、アルコール感が立ってなくて、これはいいですね。

シマジ: 今風にフルーティですよね。

ボブ: バニラの香りもします。

ヒノ: 本当だ。スムースで飲みやすいですね。これはモルト初心者にもいいんじゃないでしょうか。

シマジ: シングルモルトはまず、飲みやすいということが重要ですよね。グレンキンチーは以前、10年ものがありましたが、この12年のほうが味わいが豊かになったような気がします。あまり名前が売れていないですが、実力は相当なものですよ。

曽我: たしかにグレンキンチーはローランドを代表するクラシックモルトですが、ほとんどみんな飲まない銘柄ですよね。

ボブ: 滑らかで繊細さがあるのに樽の風味が意外としっかりしているところがグレンキンチーらしいです。

シマジ: ボブ、このグレンキンチー12年はもっとちゃんと宣伝してみんなに飲んでもらいたいね。

ボブ: そうですね。素直でわかりやすいシングルモルトです。

曽我: 個性の強いモルトを飲んでいる途中で方向性を変えるとき、間に入れるといいと思います。

立木: そもそもグレンキンチーなんておれは今日まで知らなかったぞ。一杯飲ませてみてくれ。

ボブ: どうぞ、どうぞ。

シマジ: タッチャン、どうですか?

立木: うーん、これくらいじゃ全然わからない。

曽我: とりあえず一本ぜんぶ飲まないと、という方がよくいらっしゃいますよね。最初から最後まで、味や香りの変化も込みで飲まないとちゃんとしたことは言えないという人が。真面目な人ほどそうおっしゃるんですよ。

ボブ: 真剣にお酒に向かうタイプの人ですね。

シマジ: でもお酒と真剣勝負する人は必ず体を壊します。勝負ではなく、せいぜいお酒と一緒に踊るくらいにしたほうがいいですよ。

曽我: どうせ勝てっこありませんからね。

ボブ: 今日は“shall we dance ?”ぐらいで行きましょう。

“エジンバラモルト”とも呼ばれるローランドの雄
グレンキンチー 12年(GLENKINCHIE 12 YEARS)

スコットランドの首都エジンバラの喧騒からわずか20マイル、ローランド地方に現存する数少ない蒸留所の一つ。かすかなフローラルな芳香を伴うスイートかつクリーミーな飲み口は夕食前の一杯にうってつけです。