「大リストラ時代」突入!生き残る銀行員・消える銀行員の差はココだ

ついに三菱東京UFJも六千人削減…
週刊現代 プロフィール

メガバンク各社がフィンテックなどの導入に前向きなのは事実だ。社外ベンチャーと協業するなど、新しい動きも目につくようになってきた。

絶望したままでいいのか

ただ、フィンテックの導入が進めば進むほど、これまでの銀行業務を否定しなければならない。それは、バンカーとしての自分の人生を否定することでもある。

「窓口業務や融資がITに取って代わられるだけではありません。アナリストやトレーダー、ディーラーと言ったこれまで銀行業の花形とされてきた行員さえも削減の対象になっています。

投資や運用では、すでにAIのほうが人間より優れています。人間は心理的な影響で投資判断が鈍ることがありますが、機械にはそれがない。

また、AIは参照するデータも膨大です。アナリストなどの給与は一般行員に比べても高いですから、これから人員整理の対象になるでしょう」(三菱東京UFJ銀行OB・60代)

これまでは行内で出世コースから外れた行員でも、関連会社や融資先企業などに天下りや出向ができた。ところが今後はそれも望めそうにない。

「最近はメガバンクからの出向を拒否する取引先も増えています。ゼネコンをはじめ、建設業界が大きな受け入れ先でしたが、彼らは五輪景気もあり、今は仕事がいくらでもあります。銀行員を受け入れてまで、融資や仕事を取りにいく必要がない」(前出・岡内氏)

 

銀行内には仕事がないし、かつてのように出向先もあてがわれない。今回の3メガで3万2500人分の業務削減は「大リストラ時代」の幕開けにすぎないのだ。

冒頭のみずほ銀行を退職した元行員が言う。

「今回、みずほ銀行は10年かけてリストラを行う方向性を示しました。50代の人たちには、『自分がいる間は大丈夫だ』と安堵した人が多いと思います。

結局、そういうところなんです、銀行は。自分の身の安全だけを考えてばかり。そんな状況に絶望して、優秀な若い人から離職していきます」

今後は不特定多数から資金を募るクラウドファンディングなど、新しい金融業が発展していく。メガバンクに残って改革を推し進めるか、外に飛び出して新しい業態にチャレンジするか。銀行員よ、君たちはどう生きるか――それがいま問われている。

「週刊現代」2017年11月18日号より

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