ちゃんと勉強して始めたら、FXは怖くない

石田紗英子: 私はいまフリーのアナウンサーとして活動しているのですが、最近は将来のことを考えると少し貯金などもしておかなくてはと思っているんです。それで、よくマネー雑誌などで話題になっているFXという言葉が気になるようになりました。金融商品のひとつだとはわかるのですが、いったいなんのことなのか、具体的にはわかりません。そこで、今回、FXについて勉強したいと思っているんです。

高野やすのり: わかりました。ではこれから一緒にFXについて勉強していきましょう。

 まずは自己紹介させてください。私は大学を出てから、アメリカなどの外資系金融機関で外国為替のディーラーの仕事を20年ほど経験しました。その後2009年に伊藤忠系のFX会社「FXプライム」に転職し、個人投資家向けに相場の見方や為替取引の方法をアドバイスする仕事をしています。

石田: 野球選手がプロを引退して、解説とアマチュアの指導をしているようなものですね(笑)。

高野: そうですね(笑)。

 FXは一言で言えば為替相場の上げ下げを利用した投資商品です。もちろんお金を儲けるのも目標ですが、それ以上にFXに興味を持つことで為替を通じて世界の経済や政治が身近に感じられることが大きなメリット、というのが私の持論です。その意味では大人の教養の一つと考えてもらえると嬉しいですね。

石田: 私は経営者の方にインタビューするお仕事も多いので、経済がわかるようになるとそちらにも役立ちそうですね。

高野: それは保証します。

「為替が円安になってきたので御社の業績もよくなりますね」などと言えば、この人は経済がわかっているなと思われて、いままでは引き出せなかった話も引き出せると思いますよ。

石田: 本業にもプラスになるなんて最高ですね(笑)。是非頑張って勉強します。

なぜFXがブームになったのか

高野: ところで石田さん、さっきもおっしゃっていましたが、FXとは何か、ご存じですか。

石田: 名前だけは・・・ただ、知っているのは株とか投資信託といった金融商品の仲間という程度です。

高野: まあ、ほとんどの人はその程度です。恥ずかしいことじゃありません。では投資の経験は?

石田: それもまったくありません。興味はあるのですが、機会がなかったのと、難しそうな気がして。

高野: 周りに投資をしている人はいらっしゃいますか?

石田: 事務所の男性スタッフからは投資をしているという話を聞いたことがあるのですが、女性の友達はいないと思います。

高野: 実は他の投資商品に比べてFXは女性にすごく人気があるのです。

石田: えっ、そうなのですか? FXって名前がお洒落だからですか?

高野: はは(笑)。一つには少額から始められることがあります。会社にもよりますが、最低だと1000円程度から始めることも可能です。あとは、株式投資に比べると専門用語が少ないのも親しみ易いところかも知れません。

石田: たしかに株式の場合、トヨタ自動車やパナソニックは知っていますが、上場企業でも聞いたこともない社名の会社がいっぱいあります。FXの場合は円とドルですからね。

高野: 正確に言えばドルと円だけではないのですが、それは後々勉強するとして、女性は海外旅行も好きなのでレートに関心があるのでしょうね。

石田: よく、ブランド品が円高還元セールです、という話がありますね(笑)。

高野: 個人投資家向けにFXが登場したのは1999年なんですが、たまたま2000年から2006年くらいまでの間はずっと円安傾向が続いたため、外貨を買っていれば誰でもかなり儲けることができました。これでFXは儲かるというイメージができて、一気に普及したのだと思います。

石田: そう言えば、最近はむしろ円高が進んで、それが輸出企業にとってダメージになっているという話をニュースなどで耳にするようになりました。ということは、今はFXを始めるのには適していないということですか?

高野: それは違います。株式投資などは株が上がる時でないと利益が得にくいのに比べて、FXはどんな市場環境でも利益を狙えるのが大きな特徴です。今から初めても遅いということはまったくありません。

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