「人生100年時代」28歳、35歳、45歳になる前に考えるべき事

失敗しない老後を送るためには

組織人の場合、人材としての評価が定まるのは大体35歳くらいと言われている。だが長寿化する社会にあって、個人として最も重要なポイントはどのようなキャリア・プランニングを作っていけばよいのだろうか?

「人生100年時代」といわれる現代、貯蓄や資産運用を行う事は重要だとしても、多くの人にとって、端的に言って、今よりも「長く働く」ことを考えなければならないはずだ。失敗しない老後を送るためのひとつの方法を、経済評論家の山﨑元氏が示す。

「65歳まで働く」でも不十分

何やら奇妙な会議だが、政府が設けた「人生100年時代構想会議」は、9月11日に第一回目、10月27日に第二回目の会議が開かれた。

第一回目の会議では、ベストセラーで人生100年時代の概念の火付け役ともなった『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)を著したリンダ・グラットン氏がプレゼンテーションを行った。第二回目では、委員達の提出資料を見ると教育費の無償化について議論が行われたようだ。

会議が今後どの辺りに焦点を絞ったものになるのか(或いは焦点を絞らぬまま終わるのか)未だ分からないが、長寿化する社会にあって、個人として最も重要なポイントは、どのようなキャリア・プランニングを作るかだろう。

個人にとって長寿化時代の経済的な問題の中心は「老後のお金が足りなくなる心配」だ。これに対して、公的年金や介護保険など、制度の側の努力だけで対応しようとすることは無理だろう。

 

近年、確定拠出年金が拡充されたり、NISA(少額投資非課税制度)が新設されたりしているのは、「公的サポートだけでは老後の生活は多分無理なので、自助努力に務めて下さい。そのための仕組みは用意しています」という政府からのメッセージと受け取るべきものだろう。

ただ、計画的に貯蓄や資産運用を行う事は重要であるとしても、多くの人にとって、それだけでは不十分だろう。

端的に言って、今よりも「長く働く」ことを考えなければならないはずだ。今既に、60歳で定年を迎え、65歳まで雇用延長で働く、といったプランニングでは全く不十分な場合が多いだろう。

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