めでたく日本ハムへの入団が確実となった清宮幸太郎(18歳)。だがやはり、彼の視線はさらに上を見据えていた。ドラフト後の会見で、清宮はこう語った。
「自分は本当にメジャーリーグでやりたいと思っている。夢は夢としてある。そこに向かって、着実に目の前のことをやっていきたい」
有言実行。清宮は浮かれることなく、プロ入り前のわずかな期間を使って、自分を磨いていた。
清宮の知人が明かす。
「幸太郎は、高校最後の公式戦といえるU-18のW杯が行われたカナダから帰国した後、英会話スクールに通い始めたんです。
もともと彼は、中学時代は調布シニアに所属しながら、学校では英語部に入っていたんです。中学3年生のときには、2週間ほど米国カリフォルニア州にホームステイした経験もあるので、英語は得意なのですが、将来に向けてさらなるレベルアップが必要だと考えたようです」
清宮が通う英会話スクールは、都内の自宅からさほど離れていない場所に位置する。通訳養成のコースもある本格的なスクールである。
「父親の克幸さんの紹介でそこに決めたそうです。空いた時間に不定期で通っていてまだ回数は少ないものの、外国人の先生にマンツーマンでみっちりレッスンを受けています。大学受験を経験していないので文法はまだまだのようですが、トークに関しては臆するところがなく、かなりのレベルだとか」(前出・知人)
アトランタ・ブレーブス国際スカウトの大屋博行氏は言う。
「日本ハムはメジャー挑戦に向けて、ベストなチームであるというのはたしかですね。メジャーで英語はできるに越したことはありません。チームメイトとのコミュニケーションで、余分なストレスを感じなくて済みますからね」
滑らかな英語で記者会見する日がきっと来る。