安倍総理、あなたの読みは正しい…だからこそ警告したいことがある

どうかこの公開書面を見てほしい
山下 祐介 プロフィール

社会は人々がルールを守っていることでその秩序が保たれます。もし人々がルールをふつうに破りだし、あるいは自由に拡大解釈して自分の都合のよいように運用しはじめれば、社会そのものが成り立たなくなります。

為政者とは、人々にルールを提示し、納得させ、それを守らせる者のことです。あなたは国民にとって為政者です。

そのあなた自身が、ルールを拡大解釈して、利己的に活用することを国民の前で堂々とやり始めた。あなたは勝った負けたを強く意識するあまり、自分で自分の存在を否定してしまったのです。このことに気付かなくてはなりません。

卑怯な権力には、卑怯者がその周りをたむろします。卑怯者がたむろすれば、その権力からはまともな人間は遠ざかります。卑怯者の振る舞いには表と裏がありますから、あなたにはその卑怯さがよく見えていないかもしれません。

でもその裏では、あなたを蹴落として次の権力奪取さえ狙っている者がいるかもしれません。あなたはあなたの取り巻きこそ、警戒せねばなりません。

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選挙のたびに遠ざかる人々

また、自民党を支持した国民の声にも注意が必要です。

あなたのところには、結果に浮かれて「安倍総理に頼っていれば大丈夫」という声が上がっているかと思います。

あなたを慕う人たちは、民進党(改選前)他の野党の敗北に「お灸を据えた」「よくやった」と、今回の結果に快哉をとなえて隠さない人もいるようです。

でも、そういう人々は、あなたにとって本当に大切な人々でしょうか。

選挙後も安倍内閣への支持率は低いままです。自民党に投票した多くは、私を含め自民党に入れたのであって、あなたを信任したのではありません。

しかしその自民党の内部でも、この結果を受けて、あなたにすり寄れば悪い目にはあわないだろう(選挙にとおりやすくなるだろう)と、そういう自己保身的な考えであなたの様子をうかがっている人が多そうです。

 

でもこういう人々は、あなたに都合のいいことは言っても、悪いことはいいませんね。

あなたを利用して私利を肥やしたり、保身をはかったりしているだけです。あなたが目指す「美しい国」は、こうした人たちを集めては決してできません。

あなたが本当に必要な人たちは、あなたから最も遠いところにいるようです。むしろ選挙のたびごとにどんどん遠ざかっているということを、知らなくてはいけません。