元「モー娘。」メンバーが抗日ドラマに出演…!中華系「あの人は今」

何人覚えていますか?
安田 峰俊 プロフィール

キョンシーガールは体育ガールになっていた

キョンシーと言えば、現在30代後半の人には郷愁をかき立てられる方も多いのではなかろうか。1980年代半ば、まず香港映画の『霊幻道士』がヒット。その後、これを後追いした『幽幻道士』シリーズが日本でもゴールデンタイムにバンバン放送されて大ブームとなった。

当時、全国の子どもの間では両手を前に突き出して膝を曲げずにジャンプする「キョンシー跳び」がやたらに流行。「息を止めればキョンシーに狙われない」などといった意味不明な知識がずいぶん広く共有されていたものであった。

『幽幻道士』シリーズのヒットは、キョンシー自体の人気以上に、キョンシー退治名人の女の子・テンテンのかわいさによるところが大きかった。

このテンテンを演じたのが、台湾人の名子役・劉致妤(シャドウ・リュウ、現在39歳)だ。劉……もといテンテンはその後、日本に留学してしばらく芸能活動をおこない、水着グラビアを出したりアイドルグループ黒BUTAオールスターズ第3期に加入したりしたがあまり芽が出ず(なお、黒BUTAオールスターズにはELTのヴォーカル・持田香織も加入していたことがあるが、彼女は第2期である)。

 

テンテンはしばらく日本と台湾を行ったり来たりしていたが、2010年から完全に台湾に拠点を移した。2014年に現地で連ドラに出たりしている(それほどメインの役ではなさそうだが……)。

本人のフェイスブックを確認すると、現在でもマネージャーがついており、芸能活動は継続している模様。お父さんがいまなお活躍中の台湾の名優であるためか、経済的には割と裕福そうな感じだ。

現在のテンテンは、リベラル国家台湾の大人の女性らしく、奨学金の呼びかけや教会の投稿をシェアしたり、現地で大きな盛り上がりを見せた同性愛合法化デモに賛意を示したり、献血や動物愛護を訴えたりと社会貢献に熱心。スポーツ好きであり、自身もトライアスロンに参加している。

今年の3月11日、Yahoo!Japanの震災支援リンクを投稿するテンテン。いい人だ。

ちなみに『幽幻道士』シリーズ中でいい味を出していた仲間のスイカ頭を演じた劉至翰(ジョニー・リュウ、現在42歳)は、実はテンテンの実兄。子ども時代の三枚目イメージとは違い、成長後はイケメン俳優として様々な作品に出演したが、2008年に台湾芸能界の搾取体質に異を唱えて一時的に干されたという経歴を持つ。

スイカ頭は作中で仲間を守るために爆死したのだが、リアルのスイカ頭も爆発炎上と縁が強い後世を送っているようである。

……とまあ、以上のように中国&台湾系有名人の現在の姿は中華世界のカオスを感じさせてならないものが多い。彼らや彼女らが今後、いかなる第二の人生をつむいでいくのか、引き続きウォッチしていきたいところである。