# ライフハック # 生産性

「やる気」をコントロールするコツは、案外簡単なことだった

生産性を上げるごくシンプルなアイデア

「生産性の向上」とは、最小の努力で最大の成功を得ること。ではどうして群を抜いて生産性の高い人や企業と、生産性の低い人や企業があるのか、両者の違いはどこにあるのか――。

ニューヨークタイムズの記者でベストセラー『習慣の力』の著者が生産性の秘密を解き明かした『あなたの生産性を上げる8つのアイディア』より、訳者が4つのアイディアを紹介します。

お蔵入り寸前だった『アナ雪』の突破口

「寿命を延ばしたい」「少しでも長く生きたい」、そう願わない人はいないだろう。最近、「超高齢者に肉好きが多い」という話が、「肉を食べると長生きする」という話にすり替わって、そのせいでせっせと肉を食べている人が多いそうだが、ご苦労様である。いまの超高齢者って、若いときにはほとんど肉を食べたことがない世代だ。だいたい肉を食べると長生きするなら、欧米人のほうがずっと長生きのはずだ。

 

寿命を延ばすには、もっといい方法がある。

でもそのためには発想を転換する必要がある。人生は長さじゃない、量である。などと書くと、「量じゃなくて質だろ?」という反論の声があがるだろうが、質なんて測りようがない。幸福感、充足感というのはひたすら主観的なものだ。

毎日、決まったことをこなし、質素なものを食べて、自分の生活に満足し、一生を終わる、という人生に憧れないわけでもないが、この世に生まれた以上、できるだけ多くのものを社会に還元したい。そのために、自分の生産量を上げたい。少なくとも私はそう思う。

生産量を倍増するために労働時間を倍増したのでは意味がない。では、同じ労働時間で生産量を増やすためには、つまり生産性を高めるためには、どうしたらいいのか。

ここで、ほとんどの人が陥るのが精神主義だ。「死ぬ気でやれば、できる」。たとえば、前週の仕事を振り返ってみたら、ノルマを達成できていなかったとする。そのとき、多くの人は「頑張りが足りなかった」「無駄な時間が多かった」などと反省し、「今週はもっと本気で頑張ろう」と心に誓う。

でも、それでは何一つ問題は解決しない。先週だって、精一杯やったのだ。それでもノルマを達成できなかったのは、努力が足りなかったからではなく、別の原因があるはずだ。

生産性を上げるには、ちゃんとした方法があるのだ。その方法さえ知れば、あなたも確実に生産性を上げることができる。

その方法を教えてくれるのが、チャールズ・デュヒッグ『あなたの生産性を上げる8つのアイディア』だ。

たいてい面白い本というのは、挙がっている実例が面白いものだが、本書にもじつに興味深い例がいくつも挙がっている。

たとえば、ディズニーの大ヒットアニメ『アナと雪の女王』は、途中で製作が行き詰まり、あやうくお蔵入りするところだった。

姉妹の関係も何度か変えられたし、結末はなかなか決まらなかった。作曲者が「レット・イット・ゴー」という歌のさびを思いついたのが突破口となった(ちなにに「レット・イット・ゴー」と「ありのままに」ではちょっと意味が違う。「レット・イット・ゴー」というのは、エルサが自分のパワーをフル出力することを指している)。

ここで重要な鍵となったのは、制作者たちが自分の体験を振り返り、それを物語に盛り込むことだった。これが記録的大ヒットを生んだのだ。これと同じ章では『ウエスト・サイド物語』の製作秘話も紹介されている。