「高山善廣さんが僕たちに教えてくれたこと」高木三四郎社長が明かす

「今度は僕たちが動く番です」
現代ビジネス編集部

勇気をもらい続けた。今度は…

考えてみれば、高山さんはUインターからはじまり、全日本プロレスとNOAHで王道プロレスを学び、その後は新日本でストロングスタイルを経験し、そしてPRIDEのリングに立っていて、さらにはアメリカのプロレスにも精通している。いわばプロレスのほとんどすべてを知っているわけです。

だから、知識も見方も、その蓄積が半端じゃない。若手に緊張感を与える存在になってくれればそれでいいと思っていたんですが、それ以上のものを与えてくれました。だからこそ、もっと長くリングに上がっていただきたかったです。いや…戻って来てくれると信じています。

僕は元来のプロレスファンですから、Uインター時代の高山さんの試合も見ていました。どんな恐怖にも立ち向かう、レスラーの中のレスラーだな、と尊敬していたんですが、やっぱり心に残っているのは、伝説の一戦と名高いPRIDE.21のドン・フライ戦(2002年)。

 

当時、僕がDDTを立ち上げてまだ5年目で、ようやく年に一回後楽園ホールで興行ができるかどうかというような小さな団体で。このまま団体を維持できるのかなと不安になっていた頃でした。ところが、あれだけ実績のある高山さんが、さいたまスーパーアリーナという大舞台で命をかけて戦う姿をみて、すごい勇気をもらったんです。俺、弱音吐いてる場合じゃねえぞ、って。

いつかこの人と仕事ができるぐらいの大きな団体になろうと思っていました。

その3年後ぐらいに知人の紹介で、六本木の飲み屋で高山さんにお会いしたんですけど、当然僕のことなんか知らないだろうし、冷たい態度をとられるだろうなと思ったら、「ああ、見てますよ、DDT。面白いですよね!」って言ってくださった。比べるべくもないレベルなのに、同じプロレスラーだからと、僕に敬語まで使って。こちらが恐縮してしまいました。とにかく、プロレスに対する愛が強い人。そんな人と一緒に仕事ができたことを、一人のレスラーとして誇りに思っています。

高山さんには、プロレスの、プロレスラーのなんたるかを教えていただいた。今度は自分が高山さんのために動く番です。

アクシデントだったとはいえ、この一件が起こった団体のトップとして、重い責任を感じています。高山さんのためなら、と募金をしてくれる方はたくさんいらっしゃるでしょう。僕にできることは、どれだけ時間が経っても、定期的に募金を呼び掛けていく。僕個人、そして団体としてもできる限りの最大の支援をする。それしかありません。読者の皆さん、どうか高山さんのために力を貸してください。

僕はこれまで、いちプロレスファンとしても、いちプロレスラーとしても、いちプロレス団体の経営者としても、たくさんの「プロレスの奇跡」を見てきました。軽々しく奇跡という言葉を使うな、と言われるかもしれませんが、僕はやっぱり、奇跡が起きてほしいと思っています。

もう一度、高山さんと一緒にリングに上がれる日が来ることを信じています。

(取材・文/阪上大葉 現代ビジネス編集部)

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