不気味な「しびれ」のウラには、実は重大な病気が隠れていた

脳卒中、糖尿病、 心筋梗塞の前兆か
週刊現代 プロフィール

血流が原因となるしびれについては、糖尿病のほかに、動脈硬化のサインとなっていることもある。前出の菅原氏が言う。

「閉塞性動脈硬化症と呼ばれる疾患の可能性があります。血管が詰まっているために、神経が鈍ってしびれが出るというメカニズムです。この場合、手より足、しかも左右どちらか片方の足にしびれが出やすいとされます」

このケースでは、しびれを感じる部分が冷えやすい、足の色が黒っぽくなるといった特徴もある。

この種のしびれのリスクは非常に高い。菅原氏が続ける。

 

「重症になると足を切断しなければならなくなるケースもあります。また、足で動脈硬化が見つかる場合には、心臓や脳の血管などほかの場所でも動脈硬化が起きている可能性もある」

この症状が出ると、数百m歩いただけで足がしびれ、それ以上進めなくなる「間歇性跛行」になる場合がある。科研製薬株式会社の研究によれば、こうした血管性の間歇性跛行の症状が出た場合、その患者の5年後の死亡率は30%程度だったという。死因の多くは心血管疾患(心筋梗塞など)によるものだった。

ちなみに、前出した「神経性」の間歇性跛行は、歩いてしびれが出た後に、座って休むと症状が改善するが、立ったまま休むとよくなりにくい。一方、血管性の場合、姿勢に関係なく、少し休めば症状がよくなることが多い。

こうして動脈硬化が進むと発症するのが、心筋梗塞や狭心症である。しびれは、これらの心疾患の「軽度の症状」でもある。前出の寺本氏が解説する。

「心筋梗塞や狭心症などの心疾患が起きている場合、左肩から背中にかけてしびれが出ることがあります。これは、『放散痛』と呼ばれる症状。内臓疾患による痛みが脳に伝わり、それを脳が別の部分の痛みやしびれとして認識してしまうのです。

ハッキリとした明確なしびれというよりも、茫洋とした違和感に近いものだと言われています」