ごく普通の家庭から世界レベルの「10代ゴルフ選手」が育った理由

畑岡奈紗、新たなヒロインの肖像
週刊現代 プロフィール

まだまだ登り始めだ

昨年10月にプロ転向を表明した畑岡は、今季は1月から9月にかけて米国ツアーに参戦。慣れない海外生活でコンディションは万全ではなく、予選落ちが続いた。日本にいる両親に電話し、泣きながら「帰りたい」と弱音を漏らすこともあった。

だが、世界トップのツアーを戦い抜いたことで、畑岡は確実に成長した。帰国すると、いきなり9月のダンロップ女子オープンで優勝。さらに翌週の日本女子オープンでは、40年ぶり2人目となる2連覇を10代で果たした。

 

観戦する際はよく見てほしい。畑岡はショットに入る前、軽くジャンプする。このルーティンを終えると、表情が勝負師の顔になるのだ。

158cmながら260ヤードのドライバーショットを放ち、正確無比なアイアンでピンをガンガン攻める。この攻撃的なスタイルでファンを魅了する。

畑岡の指導をするフィジカルコーチ・栖原弘和氏はこう話す。

「本格的なウェイトトレーニングをやるようになったのは、去年の夏以降です。バーベルを肩で担いで行うスクワットも、負荷をかける重量が格段に上がっていますが、フィジカル的にはまだ登り始めだと思います。

長期的に見れば、飛距離も伸ばせるでしょうし、体の動きもより洗練させていくこともできるでしょう。登山なら、まだ3合目といったところでしょうか」

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畑岡は「東京五輪の金メダルと海外メジャー制覇」を目標に掲げる。茨城育ちの努力家が、世界の頂点に立つ日は、もうすぐだっぺ!

「週刊現代」2017年10月28日号より

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